服部専門家の離任

2008年6月10日

離任によせて   服部 浩昌(教育評価)
このたび6年3ヶ月の任期を終えて日本に帰国することになりました。こちらに赴任したのは2002年4月。当時はジュニア専門員でフェーズ1終了までの1年3ヶ月間の契約だったのですが、その後も延長を重ねて結局6年余りも仕事をさせていただきました。仕事が面白かったので毎回迷うことなく契約延長していたのですが、今回は良い区切りだと判断して任期終了を決断した次第です。6年間も長いですね、とよく言われますが、この何倍もアフリカで仕事をされている方がおられるので、決して長いと思ったことはありません。

こちらに来た当時、ケニア人カウンターパートは25人程度でしたが、日本人専門家が私を含め7名もいました。パイロット時からかなり大きなプロジェクトだったのですが、今では日本人専門家4名に対してケニア人スタッフ55名となり、その分専門家一人当たりの業務分担は増えたものの、皆で協力しながら数々の仕事をこなしてきました。このスタッフ数の増加だけでもSMASSEの成長を物語っていると思いますが、ケニア人の活動がケニア国内のみならず、第三国専門家や調査団員としてアフリカ各国に派遣されるまでに至ったことの方が、私にとっては人材育成、能力開発の成果、質の面での大きな成長ではないかと強く感じています。

私の協力分野である「教育評価」で言えば、赴任した2002年当時は、モニタリング評価ツールは日本人専門家の助けを得ていくつか開発されていたものの、評価したり分析したり、などできるような状態では全くなく、エクセルを使って単純な図を描くことすらできない状況でした。したがって毎日毎日、倉庫に置き去りにされていた参加者の評価シートの束を持ち出してデータ処理するのが最初の私の仕事でしたが、今ではそれらは全部ケニア人CPがやっています。2004年にはSMASSE全国展開に合わせて理数科学力到達度の大規模調査を開始しましたし、簡単な質問紙を作ってデータを集めて集計することくらいは出来るようになりました。ただし分析・解析したり、報告書にまとめたり、などにはまだまだ課題がありますので、これらについては今後の成長に期待することにしましょう。

SMASSE関連プロジェクトでご活躍の皆さんは、評価についていろいろな悩みを抱えておられると思いますが、評価自体もカウンターパートとともに成長していくものですので、質の高い評価を目指しつつも、「評価も一緒に成長する」ということで気負わずにやっていかれるのが良いかと思います。

今回6月末日をもって任期終了し日本に帰国しますが、帰国後も引き続き「技術協力」分野での仕事をする予定にしています。また私自身の専門分野の強化、すなわち自分自身の能力開発のために研鑽をつみたいとも考えています。

お陰さまで今回ここまで仕事を続けられたのも、皆様のご協力あってのことです。皆様大変お世話になり、本当にありがとうございました。またどこかでご一緒にお仕事をする機会もあるかと思いますが、またその時は何卒よろしくお願いします。

最後に重ねて皆様に感謝申し上げます。6年間どうもありがとうございました。