[お知らせ]田中ジュニア専門のOJT着任

2008年9月30日

ケニアSMASSEに赴任して 田中 規明(ジュニア専門員)

ジュニア専門員の海外実地研修として今年6月下旬からケニアSMASSEに派遣されている。早いもので赴任から早くも3か月が経過した。派遣期間は9か月の予定であるから、その3分の1が経過したことになる。

まだまだプロジェクトの詳細を把握するまでには至っておらず、また、慣れないことも多いことからキメの細かい動きが出来ず、与えられた業務をこなすだけで精一杯の状況であるが(本当にこなせているのか?)、様々な人に支えられながら何とか日々を過ごしている。

赴任前から報告書等で読んではいたが、赴任してみると、改めてSMASSEの守備範囲(活動範囲)の広さに驚かされる。メールマガジンをお読み頂いている方はすでにご存じであろうが、国内では、中央および地方における現職教員研修はもちろん、校長・行政官を対象とした各種ワークショップやセミナーがあり、また、アフリカ域内に目を向けると、年間を通じた各国との技術支援交流から第三国研修の実施も活動の大きな柱である。さらに、アジアや日本との技術交流も実施されており、おまけに、自分達で自分達の活動のインパクトをモニタリングするためのツールまで持ち合わせている(SPIAS学力調査)。さらに、2009年1月からは初等教育も新たに守備範囲となる。

これら多岐に渡る活動の間をケニアと日本、双方のスタッフが縦横無尽に走り回り、時には積極的に攻撃に回り、時には情勢の見極めのために守備に徹し・・・と、まさに走攻守3拍子揃ったプロジェクトである。

また、肝心要のプロジェクトの基盤としても、人材(CEMASTEAのC/P)、財源(SMASSE基金)、組織(全国規模の研修システムの構築)が確立されており、しかもケニア側が主体性を持ってそれらを運営・管理している。

しかし、ここで決して忘れてはならないことがある。

それは、上に挙げた現在存在している一つ一つの仕掛けや仕組み(研修制度の確立であり、ケニア人第三国専門家であり)は、明確な意志・意図を持って、何年も前にそうなるように仕向けられたということである。その明確な意思なり意図が、ケニア人が持ち合わせた可能性と融合し、10年という絶え間ない発展の時間を経て、今の形になっているのであり、決して自然発生的に形成・発展したものではない。そして、今、この瞬間も、さらなる意志や意図が、次なる仕掛けや仕組みを作りだそうとしているのである。

こんな当たり前のこと、何もわざわざここに書くことはないのかもしれない。しかし、SMASSEという看板が、そこに当たり前にある汗、涙、苦悩、達成感といったものを見えなくしてしまうこともあるように思われてならない。

この意志や意図がどのようなものであり、それが実際にどのような形を為し、どのようなインパクトを与えてきたのか。それこそがSMASSEのコアであり、それこそが私の学ぶべきことであると考える。

冒頭、「早いもので3分の1が経過」と書いたが、まだまだ3分の2が残されている。この残された期間も、様々な人に支えられながら活動していくことになるのであろうが、可能な限りそのSMASSEのコアを見、聞き、感じ、触れ、日々の業務に活かしたいと考えている。そして、その結果が、プロジェクト関係者、ケニア教育関係者、そして何より、ケニアの将来を担う真っ直ぐな瞳を持った子供たちの一助になるのであれば、これに勝る喜びはない。