2008年2月に独立を宣言し、同年3月に日本が国家と承認したコソボ共和国(以下「コ」国)は、日本との外交関係を2009年2月に樹立しました。同国は旧ユーゴスラビア内の最貧国であり、長年ユーゴスラビア国及びセルビア国からの援助に依存していたため、自立的な経済構造を有しておらず、そのため独立後は経済復興と社会発展に重点が置かれ、環境分野に係る取組みはあまり重要視されてきませんでした。
一方、独立後の政策協議で、「コ」国は日本に対し環境分野への支援を要請、これを受け、JICAは2010年3月に「環境管理基礎情報収集・確認調査」を、また、同年7月には「廃棄物分野案件形成事前情報収集調査」…