プロジェクト概要

プロジェクト名

(日)輸出のための野菜種子生産振興プロジェクト
(英)Project for Promotion of Exportable Vegetable Seed Production

対象国名

キルギス共和国

署名日(実施合意)

2013年2月13日

プロジェクトサイト

チュイ州、タラス州、ジャララバード州、オシュ州

協力期間

2013年6月2日〜2020年2月1日

相手国機関名

(日)キルギス共和国農業土地改良省
(英)Ministry of Agriculture and Melioration of the Kyrgyz Republic

背景

農業はキルギス共和国(以下、「キルギス」)の基幹産業であり、GDPの22%を占め、人口の33%が従事している。乾燥し晴れの日が多い気候と山岳地帯の積雪による安定した水源に恵まれ、800,000ヘクタールもの灌漑用地が整備されていることにより、キルギスはソ連時代は種子の一大生産地であった。しかし、1991年のソ連の崩壊に伴い、種子の生産技術の更新や普及システムの構築がなされないまま、種子生産は著しく減少している。

キルギスの種子生産振興を所管する農業・土地改良省の役割は土地管理局種子産業振興課による種子法等の法整備と他の機関や民間セクターとの調整、および同じく農業・土地改良省傘下の国家種子検査局(SSI)による種子認証の管理と種子や圃場の検査などに限られている。特に野菜種子生産振興に関しては殆ど国の関与はなく、民間セクター主体で行われており、民間セクターの代表としてキルギス種苗協会(SAK)が種子関連の法律や政策への提言等行い、種子生産技術に関する情報交換、海外ドナーからの委託事業の斡旋等を行い、政府の役割を補完している。

前述のとおり気候、土壌、豊かな水供給がなされているキルギスでは種子生産のポテンシャルが高く、ロシア等のCIS諸国にとっても、キルギスは安価で高品質な種子を提供できる国としてニーズが高い。特に野菜種子に関しては本邦種子企業も将来の種子生産基地としてキルギスのポテンシャルを高く評価している。このような野菜種子の将来性を認識し、一般に保存のきかない生鮮野菜等の生産者の中には、保存可能で付加価値の高い作物として野菜種子栽培を行いたいとする生産者も確認されている。一方で、民間セクターや政府機関を含む関係者間の調整や種苗協会など業界団体の海外マーケットへの情報発信および情報収集力が不足していること、種子の品質を保証するための検査技術が不足していること、加えて、海外種子企業と取引を行える生産技術を持つ生産者がほとんどなく、また生産者も組織化がされていないなどの種子生産振興にあたっての障害が確認されている。

目標

上位目標

対象州における野菜種子の輸出が開始される

プロジェクト目標

対象州において輸出可能な品質の野菜種子が生産される

成果

(1)野菜種子生産産業振興のための実施体制が強化される
(2)研修農場での研修とFFSにより、野菜種子生産技術が普及される
(3)野菜種子の検査技術が改善する
(4)種子輸出のための種子生産の組織化が進む

活動

1-1 対象州における野菜種子生産量・野菜生産量及び生産技術、種子使用状況を調査する(ベースライン調査)
1-2 輸出可能な野菜種子生産に係る種子政策・規則などについて政府に提言を取りまとめる
1-3 野菜種子の輸出に必要な情報収集のための調査を実施する

2-1 研修農場の圃場及び研修施設を整備する
2-2 研修農場において試験栽培を行い、種子生産マニュアルを作成する
2-3 研修農場においてTOT研修を実施する
2-4 TOT研修生による種子生産研修(FFS)の実施・モニタリングを支援する

3-1 現在のキルギスの技術水準・リソースで対応可能な検査技術について改善を行う

4-1 野菜種子生産者の経営能力の向上のため、研修活動を実施する
4-2 海外種苗企業とのマッチングを支援する

投入

日本側投入

[人材]
長期専門家:チーフアドバイザー、種子産業振興、野菜種子生産、業務調整/研修計画
短期専門家:ベースライン調査、野菜種子生産、農業研修、植物/種子病理、種子検査、その他
[研修] 本邦研修、第三国研修
[供与機材] 車両、種子選別機、検査機械、発電機、育苗ハウス、F1採種ハウス、小型トラクター、発電機
[ローカルコスト] ローカルコンサルタント委託費、プロジェクト活動費

相手国側投入

[人材]プロジェクトディレクター(1名)、プロジェクトマネージャー(1名)、C/Pとして種子産業課職員、SSI職員、SAK職員、KOSS職員から各1名
[施設] プロジェクトオフィス、研修用農場(KOSS)、家具
[ローカルコスト]光熱費、電気代