ラオス国では、基礎教育の質的改善の鍵となる現職教員の質の向上が最重要課題であると位置づけており、資格付与のためのアップグレード研修を中心に、複式学級の指導法、児童中心の指導法に焦点をあてた研修がドナーの支援を得て数多く実施されている。一方で、学校内の校内指導活動の仕組みが導入されているものの、その運営は形式的なものに留まっており、教員もそれを研修の機会として活かそうとはしていない現状がある。このように、現場(県・郡レベル)で継続的に教員研修を実施していくための基盤は脆弱で、現職教員研修を担う教育省、県教育局(PES:Provincial Education Service)、郡教育局(DEB:…