カンボジア、ラオス、ベトナムの国境地域で少数民族が多数を占める山岳地域は「CLV開発の三角地帯」と呼ばれる貧困地域であり、この一角をなすラオス南部の山岳丘陵地域4県(アッタプー、サラワン、セコン、チャンパサック県)では、食料不足や貧困がいまだ大きな問題となっている。これらの問題に対処するために、地域の自然、経済、社会環境に適した形での農林畜水産物の生産振興と、住民の生計向上が喫緊の課題となっている。ラオス国農林省は開発の三角地帯に該当するラオス南部4県においてクラスター開発に基づき、家畜飼育、養殖、その他有用農業・農村開発技術を効果的に普及することによって同地域の生計向上を図っていくための技術…