ラオスの首都ビエンチャンは約70万人の人口を抱え、国内外の投資の主要窓口であるとともに国内最大の就業機会を擁する都市である。ラオスでも都市化が進んでおり、現在29%である都市人口比率が2030年には約45%に増加すると想定されるとともに、ビエンチャン市もまた2030年には人口が約140万人になると予測されている。
ビエンチャンの既存都市計画及び関連法制度をみると、1991年にUN-Habitat(国連人間居住計画)の支援によりビエンチャン都市計画マスタープラン(以下「都市計画MP」という)が制定され、開発促進や環境保全との観点から土地利用方針等が定められている。なお、この都市計画…