ラオス政府は2020年までに後発開発途上国からの脱却を目標とし、教育の普及・改善を貧困の根本的解決に向けた優先事項の一つとして位置付けている。教育スポーツ省(MOES)は2015年までに「万人のための教育(EFA)」を達成すべく、「公平さとアクセス」、「質と妥当性」、「教育行政とマネジメント」を3本柱とした教育改善に積極的に取組んでいる。このため、近年、初等教育の純就学率 (2001年80.0%から2010年に92.7%)や成人識字率(2001年68.7%から2005年に72.7%)は改善されてきたが、都市部と農村部の教育格差は依然として大きく深刻な課題となっている。この背景には、貧困に起因す…