“REDD+ Financing”ワークショップ参加

2016年6月13日

REDD+による森林保全を資金面から如何に後押しするかは、国際交渉の場でも中心的な議題です。このたびUN-REDD(注1)、FCPF(注2)及びREDD+ Partnership(注3)の共催による、“REDD+ Financing”に関するワークショップが5月25日から27日にかけてバンコクで開催されました。多くの途上国がREDD+準備の段階から実施及び結果に基づく支払いの段階へ移行するにあたり、それらの資金源やアクセス方法に関する知識の共有と、今後への期待や課題を議論することを目的としたワークショップです。ラオスからは森林局、森林資源管理局、財務省職員と共にF-REDDからも専門家が参加しました。
ワークショップでは他のアジア諸国12カ国の他、国際機関や民間金融機関からも参加者を迎え、REDD+資金の動向や民間セクターの見方、そして他国事例などを元にしながら、関係者の能力向上、森林保全活動や環境負荷の低い農林業システムへの転換、そして公正かつ透明性のある資金メカニズムの構築のためにはどのような制度が有効かといった議論がなされました。これからREDD+戦略作りが開始するラオスにとって、資金面から将来を見据える良いきっかけとなりました。

(注1)UN-REDD: 国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)及び国連食糧農業機関(FAO)が共同で実施しているREDD+に関するプログラム。
(注2)FCPF: REDD+を推進するために世界銀行の下に設立された基金。
(注3)REDD+ Partnership: REDD+の活動及び資金の拡大を目的として設立された連携パートナーシップ。

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ワークショップで発言する森林局職員