県REDD+タスクフォース第1回会合&森林減少・森林劣化対策ワークショップ

2016年8月5日

F-REDDでは中央省庁への支援に加えて、ルアンプラバン県に対して県レベルでのREDD+準備を支援しています。
本年5月に同県のREDD+タスクフォース(PRTF)及び県REDD+オフィスが設置されたことを受けて、7月28日にPRTF第1回会合が開催されました。本会合では冒頭に森林資源管理局のREDD+担当官からREDD+の概要やラオスのREDD+の進捗状況について説明があり、またPRTFの目的や運営規約がメンバーで確認されました。
また、本年2月に行われたルアンプラバン県の森林減少要因調査結果をもとに、8月5日に県レベルで森林減少の抑制や森林保全を図るための政策・活動について協議するワークショップを開催しました。ワークショップには森林管理を実際に進める県レベル・郡レベルの森林担当セクターに加えて、森林減少の要因となりうる水力発電、鉱山開発などの他セクターも参加し、県内の森林変化の動向を踏まえた上で森林減少をいかに抑制するか、また森林をどのように保全ないしは増加させるかについて、セクターごとの対応策を協議しました。これらの議論の結果は、県REDD+行動計画の基礎として活用されます。
持続的な開発の方針のもとで森林保全を進めるには、森林に影響を及ぼす他セクターとの調整が大きな挑戦といえます。従ってこの先も森林以外に、農業や工業といった他セクターや、民衆組織や女性組織といった幅広い関係者が、ルアンプラバン県の森林管理や県REDD+行動計画の策定に向けて議論をしていくことになります。

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マルチ・セクター参加のもとで開催された第1回PRTF会合

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セクターごとの対応策の発表