REL/MRV 技術作業部会 第2回会合

2016年9月2日

REL(注1)/MRV(注2)技術作業部会の第2回会合が9月2日に開催され、森林資源管理局、森林局及びその他開発パートナーを交えた総勢30名が参加しました。
今回の会合ではRELの作成に向けたスケジュールを確認し、RELドラフティングチームの設立に関して議論が交わされました。ラオスは気候変動枠組条約(UNFCCC)とFCPF炭素基金の両機関向けに同時並行でRELを作成する予定であり、綿密な作業工程の準備と実行が求められます。また、REDD+の要件の一つである国家森林モニタリングシステム(NFMS)(注3)の段階的構築方針として、まずはMRVの機能を軸としたデザインやスコープ等の開発方針が議論されました。さらに、全国規模の森林調査である国家森林インベントリ2015-2016年乾季調査の進捗が報告されたほか、ラオス側による土地・森林分類の一部見直しや、森林減少・森林劣化・森林回復の定義の協議結果が共有されました。その他にも、技術作業部会全体の底上げと関連部局職員の能力強化機会を拡大するために、部会メンバー(現在5名)を拡充する「アシスタント」制度の導入がラオス側より発案され、積極的提案として賛同を得ました。

(注1)REL(参照排出レベル):過去の温室効果ガス排出量の推移に基づいて推測された将来予測。
(注2)MRV:温室効果ガス排出削減の成果を測定(Measurement)、報告(Reporting)、検証(Verification)するための仕組み。
(注3)国家森林モニタリングシステム(NFMS):森林由来の温暖化効果ガス排出・吸収量を推定する基礎としてREDD+活動をモニタリング・報告する仕組み。

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技術作業部会の様子