REDD+に関する6技術作業部会の合同会合が開催されました

2017年1月12日

ラオスのREDD+を推進するために6つの分野(注1)において技術作業部会が設置されています。各部会はそれぞれの分野に関する国の方針や制度を検討する役割を持っていますが、同時に部会横断的事項への対処や協調も非常に重要です。
例えば、森林を含む土地利用変化の把握はその一つです。ラオスの森林状況がどのような傾向と特徴をもって変化しているか、その背景要因は何か、といった理解はREDD+に関する戦略を構築する上で欠かせません(注2)。これらに関する共通理解は、各部会がそれぞれの担当テーマについて対応策を具体化する上での土台ともなります。
このための基礎情報として、F-REDDが支援している複数時点の森林区分図(’00、’05、’10、’15)や、FCPF準備支援プロジェクトと共同で支援している全国レベルの森林減少・劣化地域要因調査があります。これらは衛星画像を元に、リモートセンシング技術を用いてラオスの森林と土地利用が直面している状況と課題を明らかにしようとするものです。
今回、REL/MRV技術作業部会(F-REDDがリードパートナーとして支援)の主催で、これらの中間結果の紹介と検証を目的とした、6つの技術作業部会による合同会合がビエンチャンで開催されました。会合では6つの技術作業部会の専門家や開発パートナー各々の知見から建設的な意見が提供され、あわせて分析の改善点や現場レベルとのさらなるコンサルテーションの必要性についても確認がされました。また、このような参加型の過程を通じてREDD+戦略が構築されていく重要性を改めて確認する場にもなったと言えます。

(注1)REL/MRV、Land Use、Enforcement and Implementation of Mitigation、Legal Framework、Benefit Sharing、Social and Environmental Safeguardの6分野。
(注2)ラオスは今年中の完成を目標に国家REDD+戦略を形成中。

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6技術作業部会合同会合の様子