REL/MRV合宿が開催されました

2018年8月29日

2018年8月28日、29日

REDD+、特にREL(注1)に関しては複雑なルールを理解する必要があり、かつ、対象物が目には見えない二酸化炭素などであることから、具体的な成果(支払い)がまだない国では相手国政府機関のオーナーシップがなかなか高まらないという一面があるかと思われます。ラオス国でも2018年1月に気候変動枠組条約(UNFCCC)に提出したFREL(注2)レポートは一部のカウンターパート以外は十分に内容を理解していると言えませんでした。

そこで、REL/MRV(注3)合宿と銘打ち、2日間にわたり集中的に30名ほどが学ぶ機会を設けました。RELレポートの内容、UNFCCCとの質疑応答のポイント、MRV計画に関して学んだことに加え、実際のデータを用いてRELを参加者が再作成しました。参加者からは「体系的に学ぶ良い機会だった」、「所属部署の中でも学びを共有したい」、「JICAプロジェクトがどのような活動・支援を行っているのか良く分かった」、といった感想が述べられました。

(注1)REL(参照排出レベル):FREL/FRLとも呼ばれる、REDD+実施の成果を定量化するためのベンチマーク。
(注2)FREL(森林参照排出レベル):過去の森林減少や劣化あるいは増加に伴う温室効果ガス排出量の推移に基づいて推測された将来予測。
(注3)MRV:温室効果ガス排出削減の成果を測定(Measurement)、報告(Reporting)、検証(Verification)するための仕組み。

【画像】

グループごとにFRELを再計算している様子