OJT活動レポート

2018年10月4日

2018年10月1日から4日

こんにちは。JICAの2018年度採用職員の安藤岳洋です。新人職員研修の一環として、本プロジェクトに10月1日~4日の間参加し、2015年までルアンプラバン県で活動したPAREDDプロジェクト(注)の成果の確認などの活動を行いました。今回はその内容についてご報告します。

私が参加した活動は、成果4「ルアンプラバン県のREDD+準備が促進される」に関わる以下2つです。

1)PAREDDプロジェクトサイトの視察
2)村落レベルでの森林減少・劣化を抑制するための手法である「PAREDDアプローチ」の普及に関する打合せ

1)PAREDDでは、森林減少要因となっている焼畑に代わる生計向上活動をいくつか導入し、訪問した村では、その中から畜産を視察しました。家畜は、プロジェクト終了後も頭数が増加するなど、着実に活動が継続・拡大しているようでした。豚やヤギを嬉しそうに紹介してくれた村人の顔が印象的でした。今回の結果は、PAREDDアプローチを他の村に展開する際の知見として活用される予定です。

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プロジェクトサイトにて生計向上活動(畜産)を視察した

2)F-REDDのプロジェクト対象地である県保護林周辺の各村へ、PAREDDアプローチを展開する際の指導方法を検討しました。カウンターパート(C/P)職員はプロジェクトへの理解が深く会議をリードする一方で、名村専門家は会議の流れの調整に徹されていたのが印象的でした。同専門家によると、時間がかかってもC/Pが主体的に進められるよう促し、会議のリードも任せているとのことでした。こうした方針の下、着実に専門的知見や考える力を持った森林分野を担う人材が育成されていることを実感しました。

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左端からC/P職員、筆者、名村専門家、プロジェクトスタッフ

私はOJT後、本部にてラオスの水道セクターを担当しています。分野は少し違いますが、水道の水源は豊かな森が育くむことを忘れず、森林のことも想像しながら業務に取り組みたいと思います。

プロジェクトの皆さま、大変お世話になりました!

(和)「ラオス森林減少抑制のための参加型土地・森林管理プロジェクト」
(英)Participatory Land and Forest Management Project for Reducing Deforestation in Lao PDR
(通称)PAREDD