衛星データを活用した新たな森林モニタリング手法を導入しました!

2019年1月25日

ラオス北部では、森林地から農地への転換が森林減少・劣化の大きな要因となっており、REDD+実施のためには、焼畑および商品作物栽培、あるいはコンセッションエリアが保全すべき森林に拡大しないようにモニタリング体制を整備し、かつ、その手法を開発することが急務となっています。F-REDDでは、2018年から無償の衛星画像を活用した準リアルタイムのモニタリング手法の開発に取り組みました。2019年の乾期(1~4月)に、ルアンプラバン県の保護林のパイロットサイトにおいて、この手法を試行するため、2019年1月に県や郡の森林官を対象とした研修を実施しました。

無償で提供される衛星画像を活用して森林減少地を特定することで、安価で、より効率的、かつ正確な森林減少地の情報の提供が可能になります。また、現場の森林官がタブレット端末上でモニタリング結果を入力して報告するアプリを開発しており、より容易な操作で現地調査の報告をしたり、収集された情報を一元管理することが可能になります。この試行は、2020年の乾季にも行われ、ユーザーからのフィードバックを受けながらモニタリング手法の改良を図る予定ですが、今後、森林減少を抑制するための参加型森林モニタリングのツールとして活用されることが期待されます。

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森林モニタリング座学研修

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森林モニタリングフィールド研修