(1)当該国における不発弾処理分野の現状と課題
ラオスはベトナム戦争中(1964-1973)に約2-300万トンの爆弾・砲弾が使用され、爆発しなかったものが未だに不発弾として残っている「世界最大の不発弾汚染国」である。これまでの不発弾の被害者数は、累計で2万人以上に達し、現在でも年間約50人(一般市民を含む)が被害にあっている。不発弾は、人々に人的被害をもたらすだけではなく、開発の足かせにもなっている。建物を建てたり開墾するために土地を利用する際には、事前に不発弾がないことを確認する必要があり、不発弾が見つかった場合には処理作業が必要になる。
ラオス政府は、不発弾問題…