みんなの学校(TAFITA)2017年12月の活動

2018年2月1日

今月の主な活動

(1)基礎モデル(学校運営委員会活性化モデル)に関する活動

1)学校活動計画(PEC)及び学校運営委員会(FEFFI)連合の民主的設立に係るFEFFIメンバー研修

今月は、2つの郡教育省事務所(タナ市及びAtsimodrano)でPEC・連合研修が実施されました。一部の研修講師にとっては今年7回目の研修となることもあり、研修の質に関し、大きな問題は見られませんでした。

2)学校活動計画(PEC)策定状況

Anjozorobeの1校及び、Ambohidratrimoの1校で学校活動計画策定総会のモニタリングを行いました。昨年と比較すると、寸劇がきちんと実施されていることを確認しました。一部の学校で、研修講師がプロジェクトで導入したのとは、異なった問題分析の手法を研修で教えていることが発覚したため、PEC研修前に講師を集め、研修内容について再び復習を行いました。

3)FEFFI連合設立モニタリング

27日、新規7郡教育省事務所内で設立が予定されている46連合のうち、最初の連合となるManjakandriana郡Mantasoa連合設立に参加しました。最初の連合であることもあり、多少進行に遅れはありましたが、概して問題なく行われました。

(2)応用モデルに関する活動

1)質のミニマムパッケージ(読み書き活動)

1月22日、23日には、郡教育省事務所アバラジャンの教育顧問等に対して、講師研修を行い、27~29日に読み書き活動を新規に開始する35校の読み書き補習活動ファシリテーター研修を実施しました。マダガスカルでのラーニングキャンプ(Learning Camp)の試行経験(マインドマッピング、文字カード、文字チャート等)を取り入れているほか、教育効果の高い学校の経験を活かし、10回の読み書き補習活動の後にテストを実施し、テスト結果を教員会合で話し合うこととしました。1月から始める同35校については、週2回は読み書き活動、残り週3回は算数ドリル活動を行います。
「ひとりひとり、すべての児童の学習を支援し、すべての子どもが読み書きできるようにする」という目標に対し、現在試行錯誤を繰り返しつつ、開発を進めている「質のミニマムパッケージ(読み書き活動)」モデルですが、今回の研修を通して、教員をはじめとする教育分野の関係者に深くしみ込んだ既存の「教える」という形を切り崩すことの難しさと、意識的にドラスティックな変革を行うことの重要性を再度認識するに至りました。
現在のモジュールは、マダガスカルの識字学習にかかる方法論をベースにインドでの経験等も活かし、コミュニティファシリテーターでも実施可能な体系的な構成となっており、“この活動についていくことができれば”、確実に結果はでると思われます。その一方、個々のケアが必然的に抜け落ち、消極的傍観者を容易に生み出す「授業」的形態からの脱却と「ひとりひとりの能動的学習」メカニズム導入の面においてはまだ弱く、さらなる改善を図ることが望ましいです。
また、ファシリテーター研修においては、ファシリテーター側の能力・技量を踏まえた上での枠組みを組み立てる一方、既存の手法にも縛られない校外学習としての利点を最大限に活用し、現場からさらなる改善への教訓を引き出し、「ひとりひとりの能動的学習」が可能になるモデルの精査を図っていくことが求められています。今後は今回の教訓を踏まえ、次回以降の研修改善へと繋げていきます。

2)学校給食関連活動

11月に実施された、自主給食活動をPECに取り入れる研修の後、対象5校は予定通り「学校給食委員会の設立及びメンバーの選出」、「学校給食活動に係る詳細活動計画案を策定し、住民総会にて承認する」、「学校給食活動の実施とモニタリング」の3つの活動をPECに追加し、住民総会で承認を受けました。総会では、同時に自主学校給食運営のためのローカル運営委員会を発足させました。委員会は、「校長」「自主給食担当(責任者)」「会計(FEFFI事務局会計と兼務)」「在庫担当」「秘書」の5名からなり、FEFFIメンバー選出と同様に民主的な選挙を実施し、選出されました。
6~8日には、上記5名の委員会メンバーを対象に自主学校給食詳細計画(PAS:Plan d’Action Détaillé sur l’Alimentation Scolaire Endogène)策定のための研修を実施し、対象5校から計25名、カウンターパート機関からはアナラマンガ県教育局及び教育学区長計5名が研修に参加しました。対象5校は、既に自主給食実施の経験があるため、研修では、前年度の給食運営の実績総括、これまでの給食運営における問題点と解決法の特定、2017学校年度のPASドラフト策定等を行いました。また、コミュニティや父母から徴収した給食費や購入した食材の発表、給食運営の進め方や各委員会メンバーの仕事や役割などについて理解を深めました。その後、対象全5校において既に住民総会でPASの承認を受け、2018年1月から順次自主学校給食を開始する予定です。
ベースライン調査については、既に質問票調査は終了し、データの入力及びクリーニングを行っています。報告書の初稿版は2018年1月19日に、最終版は2018年2月28日に提出される予定です。

3)教育効果の高い学校対象校教員研修

今月は、対象5校に対する補習活動や教員会合のモニタリングを行いましたが、順調に活動が行われていることが明らかになりました。対象5校では試験的に、テストの成績が良かった生徒たちが、補習授業の支援を行っています。生徒による支援は、「授業中できない子どもの傍にいて個別に支援をする形」や、「子どもが授業を行う形」などいくつかの形があるので、長所、短所等を分析し、今後に活かしていきます。

(3)教育省、ドナー関係

1)教育省基礎教育局長との面談

12月末をもって、プロジェクトのナショナル・コーディネーターを務める基礎教育局長が交代し、ユニセフで地域教育担当官を務めていたヘリズ氏が任命されました。新局長は面談の冒頭、「ラバリ—教育大臣は、JICAプロジェクトサイトのアンバトランピ小学校を訪問したが、本当にこの訪問を気に入り、教育省の目標はJICA型のFEFFIの機能化である」と述べたほか、「2018年はFEFFIの年にする予定であり、協力をJICAにお願いしたい」点強調しました。2018年12月には大統領選が行われるため、同局長の任期は1年である可能性が高いですが、状況を最大限に生かし、FEFFIの政策をより良いものにしていくべく、教育省と連携を行っていきたいです。

活動に関する写真

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選挙に関する情報総会のシミュレーションの様子(Anjozorobe郡Antsorindrana校)

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住民総会の様子(Ambohidratrimo郡Antanetibe Amboniaza校)

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連合総会での事務局選挙投票の様子

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教育効果の高い学校モデル、読み書き補習の様子(コンピテンシー毎にクラス分けされる)