プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)生物多様性保全のためのパーム油産業によるグリーン経済の推進プロジェクト
(英)Project on Promotion of Green Economy with Palm Oil Industry for Biodiversity Conservation

対象国名

マレーシア

協力期間

2013年11月21日〜2017年11月20日

署名日(実施合意)

2013年3月31日

相手国実施機関名

マレーシアプトラ大学(UPM)、マレーシアサバ大学(UMS)、サバ州天然資源庁

日本側協力機関名

九州工業大学、九州大学、(独)産業技術総合研究所

背景

アブラヤシのパーム油搾油工場からはアブラヤシの房、搾りかす等安価なバイオマスが通年で大量に発生するが、現在マレーシアのほとんどのパーム油工場では旧式のボイラーで燃やして搾油プロセスの動力源とするにとどまっている。また、同様に発生するメタンガスや水蒸気も回収されず大気中に放出されている。

東マレーシア(ボルネオ)サバ州には、自然保護地域の間を縫うように多くのアブラヤシプランテーションと搾油工場が存在しており、周辺生物多様性への影響が懸念されているが、パーム油産業はサバ州の基幹産業として重要な収入源でもあることから、パーム油産業をグリーン経済に変容させることは重要な課題である。

九州工業大学とマレーシアプトラ大学は20年間にわたり、パーム油廃液の有効利用の研究を続けてきており、このプロジェクトにおいて、余剰エネルギー・バイオマスを再利用した製品製造、廃液から水を再生する技術がビジネスとして成立可能であることを実証することを目指す。そのために、新技術のショーケース工場としてサバ州のパーム油工場1ヵ所に試験用設備を設置する。

プロジェクト目標

キナバタンガン・セガマ河流域において、パーム油産業が持続可能なグリーン産業に変容するために、革新的な知見と実行可能な技術が活用される。

成果

(1)選定される搾油工場に設置される試験的施設において、パームバイオマス残渣と余剰エネルギーを活用したとバイオマスの有効活用により、ゼロ・ディスチャージの効果が実証される。

(2)提案されているゼロ・ディスチャージとパームバイオマス残渣と余剰エネルギーを活用した新たなグリーン産業創出を通じてビジネスモデルの実現性が検証される。

(3)パームバイオマス残渣と余剰エネルギーの有効活用とパーム油搾油工程からの環境負荷軽減に関する革新的な研究が進む。

(4)ビジネスモデルの有効性がサバ州行政、内外投資家、地方企業に認知されるとともに、研究結果が広く共有される。

投入

日本側(JICAのみ)

専門家派遣
・長期専門家(業務調整)
・短期専門家(チーフアドバイザー、化学工学、応用微生物学、有機化学、生態学等)
・コンサルタント(ショーケース工場設計・施工管理等)
供与機材
・廃液メタン嫌気処理発電システム等
研修員受け入れ
在外事業強化費

マレーシア側

カウンターパート研究員・支援要員の配置
事務所提供・事務機器の維持管理費
光熱費・通信費
マレーシア側研究者の現地活動費