第1回合同調整委員会(Joint Coordination Committee:JCC)の開催

2013年4月26日

2012年10月に当プロジェクトが開始してから半年が経過したことから、2013年4月26日(金)に第1回合同調整委員会(以下JCC)を開催しました。当会議において活動の進捗をメキシコ側、日本側双方で確認し、解決すべき課題と今後の活動の方向性について関係者間で確認しました。

メキシコ側からは、当会の議長であるケレタロ州持続的開発省のマルセロ・ロペス長官をはじめ、次官や担当者が出席したほか、グアナファト州持続的経済開発省、ヌエボ・レオン州経済開発省のプロジェクト担当者、そして連邦政府機関の国際開発協力庁(AMEXCID)及び、プロメヒコ(PROMEXICO)が出席しました。日本側からは上條JICAメキシコ事務所長及び、プロジェクトリーダーをはじめとする日本人専門家チームが出席しました。また、オブザーバーとして在メキシコ日本大使館より谷口二等書記官及び、高橋JETROメキシコ事務所長にもご臨席いただき、総勢約40名での開催となりました。

(1)主な議題

1)活動報告
2)ワーク・プラン提示
3)解決すべき課題

それぞれの項目について池畑総括より全体の報告がなされ、その後、各州の担当省から個別の活動報告が行われました。

プロジェクトの初期段階であるため、各州政府から発表された今後の方向性や問題意識はまだ十分に掘り下げられてはいませんが、池畑総括が提示した枠組みに沿って、今後具体的な対応策が採られることとなりました。
特に池畑総括からは「人材育成をどのような計画で行うのか」がプロジェクトの成否の鍵を握る大きなキーワードとしてメキシコ側に問題提起されました。具体的には以下の三点について、各州が早急に対応することが関係者間で確認されました。

1)2015年(プロジェクト終了時)までに、どのように日本人専門家の後継者となる人/組織を育成するのか。
2)各州において自立的・継続的な成長がなされるには、地域の核となるようなメキシコ現地サプライヤー(Tier-2)を育成する必要があるが、そのようなTier-2をどのように育成するのか。
3)プロジェクトで支援しているTier-2ごとの定量的な目標設定をどのように行うのか。

次回のJCCでは、上記の課題に対する各州の対応策、及びその進捗が報告されることなどが合意され、これらの合意事項はミニッツ(議事録)に取りまとめられ、主要関係者間で調印されました。

(2)メキシコ現地サプライヤー訪問

JCCの後半では、プロジェクトでも常に掲げている「現地現物」をモットーとして、プロジェクトで支援しているメキシコ現地サプライヤーを視察しました。
サプライヤーの工場において、プロジェクトの支援の成果を社長及び経営陣から報告いただき、参加者と熱心な質疑応答が行われました。

次回のJCCはグアナファト持続的経済開発省が議長となり、2013年11月頃に開催する予定です。

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会議の様子

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各州政府からの報告

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池畑総括からの問題提起

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サプライヤー視察風景