本邦研修の実施

2014年2月12日

2013年8月19日(月)から8月30日(金)まで、プロジェクトのカウンター・パートである3州(ケレタロ、グアナフアト、ヌエボ・レオン)経済開発省及びProMexicoの行政官の計8名を日本に招聘し、研修を実施しました。

プロジェクト目標である「日系自動車部品サプライヤー(Tier-1)とメキシコ自動車部品サプライヤー(Tier-2)とのサプライチェーンを促進する枠組みが強化される」を達成するためには、メキシコの官側の中に、民間企業のニーズを的確に吸い上げ、またそれに対応できる仕組みが構築される必要があります。そのため、日本における官・民・大学などの教育機関を巻き込んだ取り組み事例を学び、帰国後にメキシコでの政策立案に役立ててもらうことを目的として本研修を実施しました。

特にフォーカスした点は、現在、日本人専門家が指導しているKAIZEN活動について、プロジェクト終了後にメキシコ側が独自に実施できる体制をどのように構築していくか、ということです。日本では、官側が民間・教育部門などのさまざまなリソースを活用して効果的な連携を行っている事例を多く目にすることができました。例として広島県では、経済産業省(中国経済産業局)と地方自治体である広島県が、自動車産業振興のために同じ目標を共有して一貫した政策を打ち出すとともに、県や国が有する各種リソース(研究機関や各種助成金など)を体系立てて整理し、効果的に活用している事例について学びました。

研修の最後には、視察や講義を通じて学んだ内容を取り入れて、帰国後のアクション・プランが作成されました。このアクション・プランは研修員の帰墨後に日本人専門家のアドバイスを加えて推敲され、今後プロジェクトの活動を具体的に進めていくための重要な基本方針となります。

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JICA本部での講義風景

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広島県での講義風景

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広島県副知事表敬

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自動車部品メーカー視察及び意見交換