メキシコ国での水質汚濁問題は、「国家水計画(2001-2006)」においてもその改善の必要性が言及されており、水資源の確保という課題と並んで重要視されている。UNEPによる2002年の水質指標においては、メキシコは122カ国中106位 という低位の位置づけであり、2006年7月にはベラクルス州において汚水による魚の大量死が報じられる など、水質汚濁の進行が懸念され、その対策は急務となっている。こうした状況に鑑み、国内の水質の状況を監視するため、CONAGUAは「国家水質モニタリングプログラム」を2003年に策定し、全国規模の水質モニタリングを実施している。これは淡水と塩水の双方を対象としている…