プロジェクトを開始しました!

2015年10月20日

東ヨーロッパに位置するモルドバ共和国は欧州最貧国と言われていますが、その疾病構造はがん、呼吸器疾患、糖尿等の非感染症を中心とする先進国型に既に移行しており、それらの疾患に十分対応できるよう医療レベルの向上が急務となっています。同国における医療レベルの向上を目的としてJICA有償資金協力「医療サービス改善事業」が現在実施されており、首都キシナウ市の3次医療施設を中心に、日本の製品を含む多くの医療機材が整備されつつあります。(その一方で、モルドバ共和国の保健医療に係る財政支出の比率は、その厳しい財政状況の中で既に高くなっており、医療サービスの効率化も課題となっています。)「医療サービス改善事業」にて整備される機材は今後モルドバの人々の健康維持に大きく貢献すると期待されますが、これらの貴重な医療資源をモルドバの医療従事者が彼ら自身で長期的かつ効果的に活用できるような医療機材管理体制を構築することが求められています。
上記を背景として2015年3月よりJICA技術協力「医療機材維持管理改善プロジェクト」が開始致しました。モルドバ共和国内で効率的に機能し得る医療機材管理体制を構築するためには、各医療施設もしくは複数の医療施設において医療機材維持管理を管轄する医療機材管理センター/ユニット(以下MDMC / Us)の設置が必要となります。本プロジェクトではMDMC / Usの設置基準および役割と業務を規定したガイドラインを策定し、それに沿ってパイロット病院にMDMC / Usを設置・機能させ、もって全国にMDMC / Usがその設置基準に沿って整備されることに貢献することを目的としております。
予定されている主な活動としては、「医療機材維持管理体制に係る現状分析調査の実施」、「MDMC / Usの設置基準ガイドラインと業務ガイドラインの作成」、「MDMC / Usの設置基準に係るワークショップの開催」、「MDMC / Usのスタッフへの研修」、「分析器・分析装置などのMDMC / Usの活動に必要な機材の調達」、「MDMC / Usの活動のモニタリング」等が挙げられます。
既に開始している現状分析調査を通じて、医療従事者をはじめとするモルドバ側関係者の本プロジェクトに対する関心の高さが伺うことができました。その期待に応えられるよう、多くのモルドバ側の関係者の意見を踏まえて、効果的な医療機材維持管理体制が構築できるよう保健省を支援していきたいと思います。

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プロジェクトの進捗の確認を行う合同調整委員会の様子