獣医・畜産分野人材育成能力強化プロジェクトより新年のご挨拶

2015年1月16日

新年あけましておめでとうございます。本プロジェクトは昨年5月にスタートし、8ヵ月が過ぎました。この間、職員4名のプロジェクトオフィスの立ち上げに始まって、社会人獣医師への聞き取り調査、教育カリキュラムの改革、供与機材の選定、モンゴル教員15名の教育研究研修のための日本派遣、日本人専門家16名による教育研究技術移転および社会人獣医師を対象としたシンポジウム開催などを行ってきました。このように、本プロジェクトが順調に立ち上がりましたのは、モンゴル農業大学獣医学部、JICA農村開発部、JICAモンゴル事務所、北海道大学大学院獣医学研究科および人獣共通感染症リサーチセンターの教職員の皆様のご支援・ご協力の賜物と深く感謝致しております。

植林に例えれば、本年は植えた苗木を大きく、強く育てる年です。日本の短期専門家による教育研究技術供与を進めるとともに、若手教員の育成に力を入れます。また、モンゴルで最初の英語による学部教育を円滑に進めるため、約15,000語収載の英語・モンゴル語・日本語獣医学用語辞典を本年4月末を目途に完成し、学生と教員に配布します。さらに、中央獣医ラボとの連携により、社会人獣医師に対する卒後教育を充実させます。私自身は本プロジェクトのマネージメントの傍ら、獣医病理学の教育研究の指導にかかわってゆこうと張り切っております。年頭に当たり、皆様のご理解とご支援を今後とも賜りますようお願い申し上げます。

(チーフアドバイザー 梅村 孝司)

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