残留抗生物質検査室の開所式

2017年3月27日

モンゴルでは抗生物質が一般市民でも薬店で自由に購入でき、かつ肉やミルクの残留抗生物質に関する規制も緩いことから、動物性食品中の残留抗生物質の検査体制の充実と人材育成が急務である。モンゴル生命科学大学獣医学部は薬理学研究室に最新型の高速液体クロマトグラフィーを始めとする分析機器が本プロジェクトから供与されたのを機に残留抗生物質検査室を新設し、3月10日に教育省および大学本部の要人の参加を得て開所式を行った。これらの供与機材は学部および大学院学生の実習教育の他、政府および民間機関からの依頼材料の分析に使用される。同研究室では北海道大学大学院獣医学研究科博士課程を昨年10月に修了したデルゲルムロン講師が中心となって教育研究および分析業務を行う。

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テープカットをするバッツ—リ教育省大臣とモンゴル事務所荒井企画調整員(右)。