障害児のための保健・教育・社会保障支部委員会を対象にセミナーを開催しました

2015年9月9日

「障害児のための保健・教育・社会保障委員会」は、障害の早期発見とその後の発達支援を目的とする委員会です。2014年6月には、人口開発社会保障省管轄下の国立リハビリテーションセンターに中央委員会が、ウランバートル市の全9区及び地方部全21区に支部委員会が設置されました。しかしながら、各支部委員会での活動はまだ開始していないのが現状であり、支部委員会の役割を明確化させるとともにメンバーの知識を向上させることが喫緊の課題となっています。

このような状況を受け、9月9日、プロジェクトは中央委員会と協力し、ウランバートル市9区の支部委員会を対象にセミナーを開催いたしました。セミナーでは、林専門家、橋本専門家が日本における障害の早期発見・早期介入について、写真や動画などを用いて紹介しました。また、障害や発達の遅れのある子どもに対して療育を行うこと、子育て支援等を通じて保護者へ丁寧な説明や対応を行うことの重要性、それらを支えるシステムの確立等についても解説を行いました。

その後各区支部委員会の活動状況や課題などの報告を受けました。支部委員会は、医師、心理士、教員、理学療法士、社会福祉サービス課職員等で構成されています。そのため、各人の障害に対する理解や各障害種に関する知識には幅があることが明らかになりました。プロジェクトでは、今後、用語の整理、障害理解、必要な知識や技能の向上はもちろん、支部委員会の活動に対するモチベーションを高めるために働きかけを行っていきます。