第26学校において交流活動を実施しました

2015年12月20日

ウランバートル市第26学校は、ハンウール区第13地区、ウランバートル市中心から35キロほどのところに位置しています。全校児童生徒は577名、教職員54名、ウランバートルでは規模の小さい学校です。2015年12月20日(日曜日)、この地域に住む障害のある子どもたちと同校の子どもたちの交流活動を実施しました。

同校教諭の調査によれば、この地域の子どものうち9名が障害のために就学できていません。これらの子どものうち何名かは特別学校の在籍となっていますが、距離が遠く交通手段の確保も難しいため、日常的には通学できていないとのことでした。第26学校はプロジェクト・チームと連携しながら、特別学級を開設し、専任の教員を配置できる体制を整え、これらの子どもたちを同校の児童生徒として迎えたいと考えています。そこでまず、これらの子どもたちが第26学校に親しみを感じるように、また教員や在校生の側の準備が整うように、子ども同士が交流するイベントを企画しました。

学校のソーシャルワーカーが各家庭に連絡したところ、当日は就学に困難を抱えている子どもたち4名とその保護者や兄弟が集まりました。第26学校5年生の児童10名が自己紹介、たて笛を演奏した後、子どもたちを3つのグループに分け、グループの中の1名の顔を皆で描くゲームをしました。その後、おやつを食べて解散するという1時間ほどの活動でしたが、参加した子どもたちはもちろん、保護者もその時間をとても楽しんだ様子でした。第26学校の教員からは、「今日参加した子どもたちであれば、通常の学級に入って一緒に活動できるのではないか」「正式に特別学級が開設するのを待たず、教員たちで可能な活動から始めたい」という声も聞かれました。

翌日、第26学校が開催したクリスマス会には障害のある子どもたち8名と保護者が参加しました。前日の活動の様子を見て、参加してみようという気持ちが芽生えたようです。障害を理由に学校に通うことのできていない子どもたちに就学の機会をどのように開いていくことができるか、学校、保護者と協力しながら取り組んでいきます。

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