特別学校4校にて第5回勉強会を開催しました

2016年3月11日

プロジェクトでは、昨年11月末から月2回、知的障害や肢体不自由、発達障害のある児童生徒が通う特別学校(注)4校にて、勉強会を開催しています。第1回、第2回勉強会では各学校で用いられている「個別教育計画」の見直しを行い、第3回勉強会では日本の実践を紹介、第4回勉強会では指導の手立てについて取り上げました。

第5回勉強会では、各学校、一人の子どもを取り上げ、その子どもの実態や授業の中でのつまずきに基づき長期目標を立て、短期目標、指導計画へとつなげた「個別教育計画」を作成するという実習を行いました。
勉強会に先立ち、まず「個別教育計画」のフォーマットづくりを行いました。各学校から学習マネージャー(日本の教頭にあたる)が集まって、それぞれの学校で使用している「個別教育計画」を比較検討しながら共通のフォーマット案を作りました。その後、各学校のワーキングチーム(10名程度の教員で構成)とプロジェクト専門家が協議しながら、この新しいフォーマットを使用して、一人の子どもの「個別教育計画」を作成する実習を行いました。

実習は、以下の流れで二日間に分けて行いました。

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個別教育計画では、子どもの実態はもちろんのこと、本人や保護者の願いなども踏まえた目標設定を行います。参加した教員からは、「子どもの実態やつまずきに即した長期目標を設定することが難しかった」、「フォーマットは以前使用していたものよりも使いやすい」などの感想がありました。

第6回勉強会では今回作成した「個別教育計画」を基に指導案を作成、第7回勉強会では研究授業を実施します。個の実態に配慮しながら、集団授業をどのように行うのかという課題にモンゴルの教員の皆さんと取り組んでいきます。

(注)日本の「特別支援学校」に相当する。