1年次2回目の本邦研修を実施しました

2017年2月1日

2017年1月10日から1月27日の3週間、本邦研修「障害の早期発見・発達支援・教育」を実施しました。モンゴル教育・文化・科学・スポーツ省、特別学校、労働・社会保障省、障害児のための保健・教育・社会保障委員会、フブスグル県及びバヤンゴル区の支部委員会等から16名が参加しました。

研修では、障害の早期発見・発達支援のための自治体の取り組みやアセスメントの具体的な方法、障害のある子どもたちに対する教育の実践等について学ぶために、那須塩原市や練馬区、東京学芸大学や文京区立小学校、埼玉県にある特別支援学校等を訪れました。また、障害のある方々の卒業後の進路や生活について知るために、就労先や余暇活動としてミュージカルに取り組む様子も見学させていただきました。

研修員からは以下のような感想が寄せられました。

  • 日本では、障害のある方々に対して、生涯にわたり一貫した支援が提供されていた。これは関係機関の連携によるものだと思う。
  • 帰国後、モンゴルにおいて障害のある子どもたちを支援する保健、教育、社会福祉の関係機関を連携させるよう努めたい。そのために、各区及び県に設置されている「障害児の保健・教育・社会保障委員会」のメンバーを対象に研修を実施したい。
  • 障害のある子どもたちの保護者に対して、障害の早期発見、早期支援の必要性、支援方法を伝え、子育て相談を行う体制を整えたい。
  • モンゴルへ帰国後、本研修の学びを、自校(特別学校)の教員はもちろん、協力関係にある通常学校の教員にも共有したい。また、通常学校との交流及び共同学習、日常生活の指導、卒業生の実態調査も実施したい。
  • 日本では、障害者の自立のために様々な支援が行われている。モンゴルでも必要な職業訓練が行われるようにしたい。

日本では障害児者に対して、各関係機関の連携の下、生涯を通じた支援が提供されていることに感銘を受けたようでした。日本で学んだことをモンゴルでどのように展開するか真剣に考え、決意を新たに、研修員は帰国の途につきました。

研修にご協力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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講義の様子

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自立生活センターの活動について学びました