バヤンズルフ区社会保険事務所にてワンストップサービスが開始!

2019年3月27日

3月6日、JICA本部の中村専門員とSINRAIプロジェクトは、まもなくワンストップサービスを開始しようとしているバヤンズルフ区社会保険事務所を視察しました。(3月13日からオープン)

ここでは、バトスフ・バヤンズルフ区社会保険事務所長のイニシアティブにより、社会保険のワンストップサービスを実施するための準備がなされていました。

同所長は、SINRAIプロジェクトの一環で実施した日本での研修で、お客様サービス、お客様を待たせないための取組について学びました。その学んだことをモンゴルに合った形で実現するための一つとして、自ら動き、そして事務所の職員と協力し、このワンストップサービスホールを作り上げました。

事務所に来たお客様は、まずは番号札を取り、窓口に呼ばれるまで待つことになります。窓口の職員はそれぞれ取り扱う専門の内容が決まっていますが、特定の事務サービスの窓口が混み合った場合は、他の空いている窓口の職員も対応ができるように、研修も進めているとのことです。お客様の混み具合を俯瞰し、業務の調整を行う職員も、ワンストップサービスホールで常に勤務します。

加えて、ワンストップサービスホールには、銀行と公証人も座ることになるそうです。それにより、事務所に来たお客様は、支払いや提出書類を整える際にわざわざ事務所から出ることなく、ホールの中で多くの手続きを済ませることが可能になります。

また、ホール入り口の段差も無くし、身体の不自由な方の利用もしやすくなっています。(同ホールは1Fにあります)

まだまだ同事務所のやる気は止まりません。これからは、このホールにタッチパネルディスプレイを設置し、自分のIDナンバーを入れることで社会保険手続きが現在どのような段階にあるのかがわかるようなシステムを導入したり、事務所の窓口職員と会って、社会保険の相談や手続きを行うための予約サービスを導入したりすることを検討しているそうです。

このワンストップサービスは、現在既に開始されています。3月13日、オープニングセレモニーが行われ、伊藤チーフアドバイザーが参加しました。労働・社会保障省ウヌルバヤル事務次官、社会保険庁ゾリグト長官をはじめとする関係政府機関幹部や、多くのメディア関係者、他にも多くのお客様が訪れており、たくさんの人の注目を集めていることがわかりました。

このサービスの開始により、お客様の満足度が更に上がり、社会保険サービスへの信頼がますます向上することを期待しています!私たち一同を温かく迎え、熱心に説明してくださったバトスフ所長、職員の皆様、どうもありがとうございました。

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オープニングセレモニーの様子

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オープン初日のお客様にインタビューをするメディア

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ワンストップサービスホールの様子

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中村専門員に説明をするバトスフ所長

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事務所の説明をするバトスフ所長

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バトスフ所長との記念撮影