障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB)がスタートしました

2016年6月1日

2016年6月1日、専門家チームがモンゴルに到着し、「ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト」(Project for promoting social participation of persons with disabilities in Ulaanbaatar city:通称DPUB)が開始されました。モンゴル政府は社会の障害者に対する差別をなくすために、これまでにも様々な取組みを行っています。しかし、車椅子を利用する方々や視覚障害のある方々、知的障害のある方々、聴覚障害のある方々などに街で出会うことはほとんどありません。本プロジェクトでは、まずは人口の半数以上が住んでいる首都ウランバートル市において、障害者の社会参加が一歩でも進んで定着していくための土台・体制作りを行います。

2016年7月20日、労働社会保障省・障害者開発課とプロジェクトのキックオフ会合を行い、プロジェクト紹介を行いました。目標達成のための柱は4つ。1)障害者に関する情報の整理、2)障害者団体の能力強化、3)物理と情報のアクセシビリティの改善と障害理解の向上、そして、4)カウンターパートである労働・社会保障省の能力強化です。会合には障害者団体を始め関係者が60名以上出席し、障害当事者、カウンターパートである労働・社会保障省の他、ウランバートル市や道路・運輸開発省、通信・情報技術庁、等、多様な関係省が力を協力し、障害者の社会参加を推進していく重要性を確認しました。

これから本ウェブサイトを通じて、モンゴルの障害者が社会で活躍していく様子をご報告させて頂きたいと思っています。どうぞご期待ください。

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ウランバートル市内に多い段差について説明するソンギノ自立生活センター会長のチョカさん