学校防災教育推進のための指導員研修(第2回)の実施

2018年10月11日

2018年10月8日~11日の期間、ウランバートル市において、「生活安全教育プログラム(2018年4月6日教育・文化・科学・スポーツ省大臣令 A181号、以下「プログラム」)」に基づいた防災教育を含む生活安全教育の実施推進のため、就学前教育指導員・指導主事を対象とした第2回目の研修が実施されました。

今回研修には、各県及びウランバートル市の教育・文化局の就学前教育指導員・指導主事30名及び市民防災研修センターのインストラクター2名が参加しました。参加者は、プログラムの内容及び災害と防災の基礎に関する理解を深めるとともに、防災教育を推進する第61幼稚園の見学、就学前幼児の理解・態度育成にかかわる実践的教育プログラムの体験などを通し、幼稚園の生活安全教育を具体的に展開していくための指導法を学びました。また、ワークショップでは、コアプログラム(日本の学習指導要領にあたる)と生活安全教育プログラムの関連付けを検討し、教材作りや指導案を実際に作成する活動を行い、プログラムに関する理解をより深めました。

研修まとめのワークショップでは、「教育内容自体の負担を増やすのではなく、これまでのコアプログラムにうまく統合していくことの理解を深めた」「日常生活や家庭生活に結びつく形で実施したい」「就学前教育の役割として保護者の教育も推進していきたい」「費用確保が課題なので、予算の1%を防災活動に充てるよう関係者の認識を高めていきたい」「非常事態局、警察局、ドナー機関などとの協力体制を強化したい」など、さまざまな点から意見が交わされました。

今後、今回研修参加者が各県・各区で生活安全教育の推進に努められるよう期待されます。

初等・中等教育指導員を対象とした第1回目の研修は、こちらを参照ください。

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ウランバートル市非常事態局職員(Working Group 3-2メンバー)による防災に関する基礎講義

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熱心にグループ討議を行う研修参加者

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第61幼稚園の地震防災の授業を見学

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防災教材の開発と指導案作りのワークショップの様子

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体験型防災教育「だれでも、いつでも、どこでもReady」プログラムの体験

【画像】研修参加者の集合写真