モンゴル国で初めての「防災白書」の完成

2018年12月6日

2018年12月6日、本プロジェクトが作成支援している「2017年防災白書本編」の最終校正が完了し、国家非常事態庁(NEMA)とプロジェクトチームの双方で内容が確認されました。300部が印刷され、NEMAより国内外の関係機関へ配布される予定です。

2017年防災白書は、2018年7月3日~6日にウランバートル市で開催された2018年アジア防災閣僚級会議(AMCDRR 2018)までに既に構成及び内容が取りまとめられていたものの、モンゴル国で初めての防災白書の発行ということもあり、記述表現及び掲載する図表・写真の確認や全体校正作業、そして翻訳・印刷作業に12月まで時間を要しました。なお、英語版の2017年防災白書概要版が先行的に取りまとめられ、AMCDRR 2018にてNEMA及びプロジェクトチームの双方から配布されています。

防災白書本編は9章で構成されており、「モンゴル国防災に係る法的環境」、「2017年の防災活動」、「関係機関間での防災協力の状況」、「消防の活動」、「国家備蓄」、「地震災害予防の現状及び震災対策」、「災害調査研究所の活動」、「防災財政」、「2017年防災事業報告」の内容を含んでいます。

2017年防災白書の作成から得られた経験や教訓を基に、現在、本プロジェクトのワーキンググループにて「白書作成マニュアル」が作成されています。また、NEMA内では2018年版の防災白書の作成に向けて議論が進められているところです。本プロジェクトでは引き続きNEMAによる防災白書の作成に協力していきます。

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国家非常事態庁(NEMA)とプロジェクトチームの双方で完成した防災白書の内容を確認

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防災白書の外観:モンゴル語と英語の二言語で編集されており、両者が裏表で合わさり一冊の白書となっている。