第1回合同調整委員会とキックオフワークショップを開催

2018年2月28日

2018年1月16日、ウランバートル市において、本プロジェクトの第1回合同調整委員会(JCC)とキックオフワークショップが開催されました。

第1回合同調整委員会(JCC)

今回のJCCの目的は、モンゴルの温室効果ガスインベントリ(GHGインベントリ)作成に関係する様々な機関を招き、プロジェクトのスタートを周知するとともに、GHGインベントリの概要やGHGインベントリを定期的に改善していくためのプロジェクト活動への理解を深めてもらうことです。GHGインベントリは、温室効果ガスの排出・吸収源として、エネルギー、農業、森林、廃棄物といった多様な分野をカバーします。このため、プロジェクトの中でGHGインベントリの改善活動を円滑に進めるためには、これらの分野において様々な統計データを所管する機関に、プロジェクトの目的・重要性を理解してもらい、データの提供に協力してもらうことが不可欠です。

JCCでは、カウンターパートである自然環境・観光省(MET)がモンゴルにおける気候変動政策の概要について発表を行った後、同じくカウンターパートである自然環境気候基金(ECF)のメンバーが、モンゴルにおけるGHGインベントリ作成状況について発表を行いました。JICAの短期専門家も、GHGインベントリ作成に係る国際ルール、プロジェクトの概要や目的、活動内容について説明をしました。その後、プロジェクトの計画について議論を行い、JCCにおいてプロジェクトの業務計画書が承認されました。

キックオフワークショップ

キックオフワークショップは、自然環境・観光省(MET)・JICA共催で、モンゴルの関係機関にプロジェクトのより詳細な活動内容やGHGインベントリに係る技術的な内容を理解してもらうこと、また日本のGHGインベントリ作成体制・プロセスについて共有することを目的として開催しました。

ワークショップでは、JICAの短期専門家が、プロジェクトの成果1(インベントリ改善サイクルの構築)、成果2(エネルギー分野の改善)、成果3(LULUCF分野の改善)の成果毎のプロジェクト活動内容および日本におけるGHGインベントリ作成体制や改善サイクルについて発表を行いました。発表後の質疑応答では、日本のGHGインベントリ作成に係るデータ提供機関との取り決めや、モンゴルのGHGインベントリを改善していくために成果2および成果3の活動で使用する方法論について等、発表内容に関して多くの質問が寄せられました。

ワークショップには、統計局やエネルギー規制局等の関係省庁、ウランバートル市、モンゴル生命科学大学等の研究者、GIZ(ドイツ国際協力公社)等のドナー、総勢50名以上が参加し、活発な議論が行われました。

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第1回合同調整委員会(JCC)の様子

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JICAの短期専門家によるプレゼンの様子

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質疑応答の様子