プロジェクト活動

今後の予定

第3年次指導書(8教科)、「モニタリングマニュアル」、「指導書作成マニュアル」:2009年7月完成予定

これまでの活動

高い山の頂に到達することができれば
次なる山々が見えることは摂理である。
高い山を越えることができれば
次なる山々を越える道は明らかになる。

先人の心を理解することができれば
新たな世界がみえることは摂理である。
先人の心と一度出会うことができれば
新たな世界へ旅する道は明らかになる。  Begzil

終了時セミナーの閉会式で、モンゴル教育文化科学省のネルグイ氏が読み上げた詩です。私たちの指導法改善活動は、最初の山の頂に到達することができたでしょうか。次に進むべき道筋が見えてきたと感じられた4年次の活動でした。モンゴルの人々自身の手によって指導法改善が続けられていくことを願ってやみません。

2009年

6月

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終了時セミナーの開催:
6月25日、教育関係者に対してプロジェクトで開発した指導法を紹介するセミナーを開催しました。

教育省クランダ副大臣、JICAモンゴル事務所長の挨拶に続き、プロジェクトチームがこれまでの活動と成果を説明。その後、ワーキンググループが指導法について発表しました。午後の分科会では、教科ごとの指導法をより具体的に紹介しました。

翌6月26日には、プロジェクト関係者が集まり、今後の指導法改善活動に関する計画を策定しました。

教育省側から発表された指導書の増刷、研修の実施、教員評価方法の改訂に関する計画を受けて、参加者が議論と提案を行いました。

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教育局およびワーキンググループによる研修会の実施:
6月17、18日には総合学習ワーキンググループ、22日にはウランバートル市教育局、算数・数学ワーキンググループ、24日には国立大学理科教育指導法開発センター、ITワーキンググループが中心となって、大学教員や非モデル校教員に対して研修会を実施しました。

プロジェクトチームが黒子に徹して、教育局やワーキンググループに研修プログラム作成、研修の実施・運営を任せたことは、新たな試みでした。プロジェクト終了後も指導法改善活動を続けていく上で、今回の経験を参考にして欲しいと思っています。

5月

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指導法を紹介する番組の全国放送:
昨年12月から、3年次指導書に添付する映像教材を作成してきました。その映像教材が、5月18日〜5月27日、指導法を紹介する番組として、モンゴル教育テレビ局で全国放送されました。

モンゴルの新学期が始まる9月以降、同テレビ局で再放送されることも決定しています。また、同様の番組放送が、モデル校のあるドルノド県、セレンゲ県の他、ダルハン県のテレビ局でも行えるよう、現在、調整中です。プロジェクトの終了に向けて、広報活動にも力を入れています。

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エンドライン調査結果:
現地のNGO(Mongolian Education Alliance)に委託してエンドライン調査を実施しました。本調査結果は、試行授業を行う前に各モデル校で実施したベースライン調査の結果と比較し、プロジェクトを通して生じたモデル校教員の変化を確認しました。

調査結果によれば、モデル校教員の態度、指導法、教員間の協力などに良い変化が起きているそうです。特に印象的だったのは次の2点です。

  • ベースライン調査時は、教具や教材の不足が指摘されていたが、今回の調査では教員が簡単な教具を自分で作成し、授業に役立てていることが分かった。
  • モデル校の教員のほとんどが、プロジェクトの成果、指導書、そのアプローチが他の学校や教員に普及されるべきであるという意見で、その普及活動を担っていきたいという意思を表している。

また、プロジェクトの成果を他の学校へ普及させるための課題として、学習指導要領や生徒、教員の評価方法の見直しが必要である点等が指摘されました。6月末の終了時セミナーは、これらの課題解決にもつながるものになるよう、努力していきます。

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モニタリングマニュアル作成会議:
プロジェクトでは、これまで開発してきた授業の観察方法をマニュアルの形にまとめています。

この方法を用いることで、これまで教員の評価を目的としていた授業観察を、子どもの発達を支援する指導法改善のための手段とすることが目的です。

モニタリングマニュアルは、第3年次指導書とともにモンゴル全国の学校に1部ずつ配布される予定です。

このマニュアル作成作業も、指導書を執筆している大学教員とウランバートル市モデル校教頭が共同で行っています。

本プロジェクトの特徴として、多くのモンゴル側関係者が「大学教員と学校教員の協働」を挙げています。これまで両者が協働することはほとんどなかったために、当初は困難もあり試行錯誤が続きましたが、現在では互いに学び合い、より現場の状況を反映した指導書、マニュアルなどが作成できるようになりました。

4月

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非モデル校訪問:
4月30日、ウランバートル市のモデル校、97学校の校長、教員と共に、バヤンズルフ統合校を訪問しました。

バヤンズルフ統合校は、97学校と同じ区にある非モデル校です。「本校での指導法改善をどのように行ったらよいか相談したい。」という手紙がプロジェクトチームに届いたことから、この訪問が実現しました。

今年3月、モデル県教育文化局を支援するために第2年次指導書のコピーを作成して以降、教育文化局(ウランバートル市では区教育部)、モデル校などが中心となって、複数の自主的な研修が行われているようです。それらの研修に参加した非モデル校から、プロジェクトチームへの問い合わせも相次いでいます。

今後の指導法普及活動において、教育文化局とモデル校が重要な役割を果たすことが期待されます。

3月

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合同調整委員会:
終了時評価調査結果の共有と4年次(2009年4月〜7月)の活動について話し合うため、合同調整委員会を開催しました。

プロジェクト活動を通して学校に生じた変化や、6月末に予定している終了時セミナーについて活発な意見交換も行われました。

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モデル県の非モデル校に対する取り組み
プロジェクトチームでは、ウランバートル市、セレンゲ県、ドルノド県の非モデル校に対しても、子どもの発達を支援する指導法を普及していきたいと考えています。

その役目を担っている各県の指導主事を支援するために、第2年次指導書のコピーを作成しました。今後、各教育文化局では、このコピーを使用し、非モデル校を対象とした研修等を実施する予定です。

2008年

12月

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指導書付属映像教材の作成開始
「指導書に書かれた文章だけでは伝わりにくい部分を、もっと分かりやすく伝えたい」という声を受けて、映像教材作成が開始しました。

モンゴル教育テレビ局が授業風景の撮影。教室に大きなビデオカメラが持ち込まれると、子どもたちはわくわくした、でも、少し緊張した表情になります。

映像資料に、授業で活用できる資料などを加えてDVDを作成し、第3年次指導書に添付する予定です。

11月

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3年次試行授業の実施

モンゴルの2学期が開始する11月17日から、3年次試行授業が、プロジェクトのモデル校9校で実施されました。試行授業の目的は、1)作成された指導書が教員にとって使いやすいものであるか、指導法改善に有効であるかを確かめること 2)モデル校における指導法を「子どもの発達を支援する指導法」へ改善していくことです。

算数の試行授業を受けていた子どもに授業の感想を聞くと、笑顔と共に「先生の説明を聞くだけじゃなくて、私もみんなに説明する時間があるのが楽しい」という答えが返ってきました。

9月

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第2年次指導書の完成
JICAが印刷する600冊×8教科に加えて、今年度も教育省がADBの資金を利用して600冊×8教科を印刷することになりました。各教科合計1200冊が印刷されることになり、モンゴル全国の学校に、少なくとも1冊は配布できることになります。

9月の新学期開始とともに、各地の学校が続々と教育省を訪れ、指導書を受け取っています。

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第3年次指導書指導法研修会(11〜13日):
本研修会は、ウランバートル郊外で開催されました。

研修会の初めには、第2年次指導書の引き渡し式が行われると共に、指導書作成に努めたワーキンググループメンバーと試行授業を担当したモデル校教員、教育文化科学省の担当官、各県指導主事に対して、感謝状が贈呈されました。

3日間を通して、第3年次指導書作成に向けた活発な意見交換が行われました。化学や総合理科チームでは、身近にある材料を用いて実験を行う場面も。また、指導書に付属される予定の映像教材作成等に関する話し合いにも、プロジェクトチームが想定していたより多くの参加者が自発的に出席するなど、積極的な姿勢がうかがえました。

5月

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第2年次試行授業レビュー会議(22日)
試行授業結果について、各モデル校が発表を行いました。試行授業2回目のウランバートルの学校では、教員も試行授業に慣れておりスムーズに実施できたとのこと。関心を持った近隣の学校の教員が、授業のモニタリングに加わったという報告もありました。第2年次から試行授業に加わったドルノド県、セレンゲ県においても、保護者や地域住民の理解を受けて試行授業を実施することができました。

試行授業を通して、教員が授業準備に時間をかけるようになった、子ども自身が考えて発言するのを待つようになった、子どもが教員を怖がらず発言するようになった などの良い変化が見られました。

これらの発表を受けて、ワーキンググループは指導書を修正。モンゴル人専門家の査読を経て、8 月までに2年次指導書を完成させました。

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第3年次指導書作成研修(23〜24日)
2年次試行授業レビュー会議に続いて、第3年次指導書作成のための研修を開催。8教科のワーキンググループメンバーと学校教員が協力して、プロジェクト3冊目の指導書で扱う単元を決定し、作成スケジュールを調整しました。

2007年

9月

セレンゲ県のモデル校訪問(16〜19日)
2年次から新たに加わるモデル校へプロジェクトの説明をするとともに、地方の学校の現状を確認しました。

表彰式(12日)
指導書執筆に携わったワーキンググループメンバーとモデル校の試行教員の表彰式を行う。

ドルノド県のモデル校訪問(5〜9日)
ドルノド県のモデル校を訪問。2年次から新たに加わるモデル校へプロジェクトの説明をするとともに、地方の学校の現状を確認しました。

8月

1年次指導書の引き渡し(20日)
完成した指導書を教育省へ引き渡しました。

1年次指導書の配布(23〜28日)
全国教員シンポジウムにて全国の学校へ配布予定しています。