ウランバートル市には、モンゴル国(以下「モ」国)の人口約260万人の約4割にあたる約100万人が居住している。近年人口の急増(2000年〜2007年のウランバートル市の平均人口増加率3.9%)とともに市場経済への移行に伴う消費生活の変化に伴い、排出されるごみ量が増加し、廃棄物に係る問題が深刻化している。増加するごみ量に対して収集運搬サービスが追いつかず、特に地方から流入してきた遊牧民等が移動式テントを用いて定住し始めたゲル地区を中心に、ごみの不法投棄が大きな問題となっていた。また、ウランバートル市のごみの約9割を受け入れていたウランチュルート処分場(2009年6月閉鎖)においても、容量が限界に…