開発教材「数学I」のモニタリングを行いました。

2017年4月30日

2017年2月、パイロットIFP3校でプロジェクトが開発した新教科書(試行版)を使用した「数学I」の授業が開始されました。2017年3月、プロジェクトチームはこれら3校を訪問し、開発教材のモニタリングを実施しました。

モニタリングでは、IFPに配布した教科書が学生に行き渡っているか、学生がどのように教科書を使用しているか(授業で使っているか、紛失はないか)などを確認しました。また、実際に新教科書を使用した感想や改善点などについての意見をIFP教官や学生から集め、最終版作成の際の参考とする予定です。

今回のモニタリングでは、3校すべてのIFPから新教科書に対する高い評価を得ました。IFP教官からは「教科書の説明が短く、明確でわかりやすい。授業の質が去年よりも上がったと感じる」(マトラIFP)、「小テストで昨年よりも学生の理解が良いことがわかった」(シティマIFP)という声が聞かれました。また学生からは「時間があるときは常に読んでいる。教科書のおかげで予習ができ、授業がわかりやすくなった」(ナンプラIFP)という声が寄せられました。その一方で、練習問題を解けない学生が散見され、学習内容定着のためには、基礎的な問題を含め、練習問題を追加すべきだろうとの気づきもありました。

新教科書の導入はIFPの教室に少なからず変化をもたらしたようです。この教科書を通して学ぶことで、IFPの学生の数学の知識・技術や教科に対する興味、勉強へのモチベーションがどこまで向上するかとても楽しみです。

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モニタリングの様子(於シティマIFP)

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モニタリングの様子(於ナンプラIFP)