「良い授業、良い先生とは?」を考えるワークショップを開催しました。

2017年12月31日

2017年11月27日~28日、モザンビークにおける「良い授業」、「良い先生」を考えるワークショップを開催しました。

ワークショップの対象は、教育人間開発省教員養成局、初等教育局、国立教育研究所といった、カリキュラムや教科書の開発、教員研修の計画・実施に関わる部局の局長・技官です。

ワークショップ初日、2017年9月にプロジェクトが教員養成校(IFP)学生を対象として実施した算数テストの結果(暫定)が発表されました。新教材を使用したIFP(パイロット校)と使用していないIFP(コントロール校)の結果を比較すると、必ずしもパイロット校の点数が高いわけではないという結果が示されました。このことから、開発した教材の質または教材の使用法(教え方)に課題があるのではないかと考え、参加者と一緒にIFPの授業ビデオを分析し、「教え方」の課題を探りました。分析した授業は、コンパスを使用して平行線を引くという内容でしたが、学生が実際にコンパスを使用する機会はなく、教官が教科書の内容を板書し、学生がノートに写すというものでした。授業で学んだ知識を身に着けるためには、学んだ内容を学生自ら練習する時間も必要です。ワークショップではその必要性を共有できました。その後、授業の量的・質的分析手法をいくつか紹介し、参加者自ら授業分析に挑戦しました。

2日目には、前日のビデオと日本の小学校の算数と理科の授業の比較・分析を通して、モザンビークの授業の問題点とその解決方法が議論されました。本ワークショップで浮かび上がった課題をさらに分析し、今後、IFPの授業モニタリングを計画・実施する予定です。

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参加者による授業分析

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授業の問題点についての議論