第1号「保健人材継続教育」の研修実施マニュアル作成

2017年8月21日

本プロジェクトは2016年5月から開始され、モザンビークの保健省及びパイロット3州において、ブラジル人専門家と協力しながら、保健人材養成機関の教員や現職の保健人材に対する質の高い継続教育システムの構築を支援することにより、保健人材の育成と医療の質の改善に重点的に取り組んでおります。

さて、モザンビークにおいても、公立病院・診療所に勤務する医療従事者が患者を診断する方法や保健人材養成機関の教員が学生を指導する方法のブラッシュアップを目的とした研修(継続教育)が行われており、配属先の保健省人材局教育部門及び各州保健局内の継続教育課が研修の実施・管理を担っております。

現在、モザンビークの保健人材継続教育が抱える課題の一つとして、研修講師(トレーナー)が我流の教授法を用いて研修を実施しているため、必ずしも期待される研修成果を達成できているとは限らないことがあげられます。保健省では一定の研修結果を得られる環境を整備するため、トレーナー用の教授法マニュアルを制作しており、まずはマニュアルに必要な単元を精査し、単元ごとに制作グループを構成し、作業を行っています。

その活動の中で、本プロジェクトでは、JICAとブラジルのサンパウロ大学との間で締結された覚書に基づき、同大学から教員を短期専門家として派遣してもらう広義の三角協力を通じて、各グループの活動に対して技術支援を行っており、C/Pの主体性を促しながら協働作業を進めています。

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サンパウロ大学のPatricia短期専門家によるマニュアル編集ワークショップ
(単元:研修プログラム作成)
(2016年11月17日)

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サンパウロ大学のSolange短期専門家によるマニュアル編集ワークショップ
(単元:研修評価法)
(2016年11月30日)

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サンパウロ大学のAgnaldo短期専門家によるマニュアル編集ワークショップ
(単元:教授法)
(2017年3月1日)

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Paulo短期専門家によるマニュアル編集ワークショップ
(単元:実技・実習)
(2017年5月29日)