第2号「資格試験の制度化と試験実施」

2017年10月6日

本プロジェクトでは、保健人材養成機関の教員や病院で働く現職の保健人材に対する質の高い継続教育システムの構築を支援することにより、持続的な保健医療の質の改善に重点的に取り組んでおります。

カウンターパートである保健省人材局教育部門は、上述の保健人材等を対象にブラッシュアップを目的とした研修(継続教育)の国家レベルの政策や規定を策定しており、保健医療施設の医療従事者に対して技術指導を行うトレーナー(Formador Qualificado:FQ)や、FQの指導を行うトレーナー(Formador de Formadores:FF)の役割や必要とする能力も規定で明記されています。しかしながら、これらの研修トレーナーの能力を認定する客観的な基準が存在しなかったことから、この規定が十分に機能せず、研修トレーナーの能力不足により、期待される研修成果を達成できないといった問題が散見されておりました。

そこで、本プロジェクトの支援のもと、カウンターパートは2017年6月に保健省史上初となる「資格認定」試験実施要項を発表し、モザンビーク全国から計247名の受験申込を受け付けました。そして、翌月には北部(ナンプラ市)、中部(ベイラ市)、南部(マプト市)のそれぞれの会場にて1次筆記試験を行い、その試験を通過した者に対して、2次実技試験(模擬授業)を実施し、最終的に7名のFQと21名のFFが認定されました。

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南部会場(マプト)でのFF一次筆記試験の様子。
この会場では55名が同試験を受験した。
(2017年7月8日)

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筆記試験の終了時の様子。
問題に不正が無いことを証明するため、回収した問題用紙と解答用紙を受験者たちの目の前で封筒に入れている。
(2017年7月8日)

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筆記試験の採点の様子。
Agnaldo短期専門家の指導の元、関係者以外の立ち入り禁止し、厳格な採点が実施された。
(2017年7月12日)

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実技試験前日、模擬授業のテーマを決めている様子。
ビンゴ機を使って、作為的な要素を除外した。
(2017年7月24日)

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実技試験の様子。筆記試験を通過した55名の受験者が全国3会場に分かれて、一人ずつ各自のテーマの模擬授業を行った。
(2017年7月25日)