プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)鉄道安全性・サービス向上プロジェクト
(英)Project on Improvement of Service and Safety of Railway

対象国名

ミャンマー

署名日(実施合意)

2013年3月28日

プロジェクトサイト

ヤンゴン(ヤンゴン—バゴー間のうち20kmをパイロット区間とする)

協力期間

2013年5月31日〜2015年5月30日

相手国機関名

(和)鉄道運輸省鉄道公社
(英)Myanma Railways, Ministry of Rail Transportation

背景

ミャンマー国(以下、「ミャンマー」)における鉄道は1988年以来、2,470kmの路線を新設しており、現在の鉄道ネットワークは5,180km(2009年末)に達しています。

鉄道運輸省ミャンマー鉄道公社(Myanma Railways, Ministry of Rail Transportation(以下、「MR」))は、全国の鉄道建設から運行・維持管理まで一元的に実施している機関です。年間輸送量は、旅客73.5百万人(約20万人/日)、貨物3百万トンを超えています。MRは、国内幹線路線の他、ヤンゴン市内の環状線も運行しており、環状線は一日200本が運行され、平均利用旅客数は10万人/日となっています。しかしながら、鉄道設備の実施体制及び技術マニュアル等が不足している為、維持管理・更新が適切に行われておらず、資機材不足や設備の老朽化が著しいことから、2011年度には年間651件の脱線や衝突などの事故が発生するなど、安全性が著しく低下しています。このため喫緊に安全性向上のための技術支援が必要であり、中でも自社生産が可能な車両のリハビリよりも技術力が未熟な保線業務の対応が急務となっています。

本案件の対象区間であるヤンゴン-バゴー間は、都市圏に近く地方部に比べて保線を行う必要性が高いと言えます。

ミャンマー第5次五カ年計画(2011-2012〜2015-2016)では、鉄道分野に関して相当規模での投入を計画しており、既存軌道の維持管理、車両の補修・維持管理に加え、路線の新設も各年毎に計画されています。そこで本事業では、ミャンマーが国家の発展にとって重要と捉えている鉄道セクターの安全性・サービス(運行車両が揺れない等)の向上のために、運営改善計画策定支援及び線路破断等が著しい箇所の保線措置の技術指導を行います。

目標

上位目標

ミャンマー鉄道の安全性及びサービスが向上する。

プロジェクト目標

ミャンマー鉄道の安全性及びサービス向上に資する運営・維持管理能力が強化される。

成果

1.MRの安全性及びサービス向上のための維持管理に係る課題が整理される。
2.安全性及びサービス向上のための保線措置を通じ技術力が向上する。

活動

活動1

1-1.軌道、車両、信号・通信、運転の各分野にかかる現状調査を行い、情報収集体制を構築する。
1-2.軌道、車両、信号・通信、運転の各分野を総合した事故原因の検証・分析手法習熟活動を行う。
1-3.上記検証・分析を行う。
1-4.上記分析に基づき安全性及びサービスの向上に資する技術基準の導入に関する提言を取りまとめる。
1-5.「安全性及びサービスの向上のためのワーキング・グループ(仮称)」での議論を踏まえて、鉄道改善項目を作成する。

活動2

2-1.技術移転計画を策定する。
2-2.必要な資機材を調達する。
2-3.保線作業を実施する。
2-4.保線作業実施中に得られた改善点を取りまとめ、保線作業にフィードバックする。
2-5.保線措置作業要領を取りまとめる。
2-6.保線等について技術向上にかかるセミナー、訓練を実施する。

投入

日本側投入

・専門家派遣(鉄道維持・運営改善、鉄道設備保線措置、資機材調達/業務調整、信号・通信、車両)
・短期専門家派遣(技術基準・標準)
・供与機材(タイタンパー等の保線措置に必要な携帯型機材)
・研修
本邦研修:鉄道組織運営改善 8名(2週間)、.軌道整備 8名(2週間×2回)

相手国側投入

・カウンターパートの配置(プロジェクト・ディレクター、プロジェクト・マネジャー、鉄道政策/運営管理改善、鉄道維持管理、資機材調達、その他 必要に応じて配置)
・施設提供(プロジェクト事務所(MRヤンゴン地域庁舎内)、作業機材類)
・合同調整委員会(JCC)の設置
・必要経費

実施体制

ミャンマー鉄道公社(Myanma Railways, Ministry of Rail Transportation)の担当部署を中心にJCCを構成する。

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レベル測量を指導している様子

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日々の作業、PCマクラギ交換の様子

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下り線No15橋りょう施工前

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下り線No15橋りょう施工後