医学教育強化プロジェクトのオープニングセレモニー

2016年2月3日

2016年1月12日の第1回日本・ミャンマー合同調整委員会に引き続き、1月13日にプロジェクトの本格始動を祝し広く広報するために、オープニングセレモニーをヤンゴン第一医科大学にて開催しました。日本からは、六大学医学系委員会(Med-SUN)を代表し槇野博史岡山大学病院長が祝辞を述べ、日本大使館の船井雄一郎一等書記官よりお祝いの言葉をいただきました。

ミャンマー側は、保健大臣代理としてDHPRDM局長のProf. Dr. Nwe Nwe Ooが開会の辞を述べ、本プロジェクトの意義や日本への謝意を熱く語りました。この他に、カウンターパート機関である4大学の学長や世界保健機構(WHO)ミャンマー代表を含む約130名の医学教育関係者や報道陣が出席し盛大にとり行われました。この模様は、同日夜のミャンマー国営テレビ(mitv)のニュース番組でも大きく取り上げられました。

オープニングセレモニーでは、プロジェクト活動を深く理解してもらうため、金沢大学放射線科と新潟大学産婦人科でそれぞれ短期研修を修了したミャンマー人医師と技術者が日本での研修内容を報告しました。若手の女性医師・技師によるプレゼンテーションは、ミャンマーでは珍しいことだったかもしれませんが、教育者として日本で鍛えたプレゼンテーション力を発揮する様子もミャンマー人にとっては刺激になったようです。

セレモニーのハイライトとして、熊本大学エイズ研究センター長松下修三教授がResearch Toward Ending the HIV/AIDS Epidemicという演題で、長崎大学病理学福岡順也教授がEducation of Pathological Diagnosis in Nagasaki Universityという演題で基調講演を行いました。両教授ともミャンマー人博士課程研修員の受入教官であり、日本とミャンマーの違いを示しつつミャンマーの今後の医学教育のあり方について深い示唆を与える内容であり、講演後は活発なディスカッションがなされました。

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第一列:DHPRDM局長、WHOミャンマー代表、4医科大学学長他

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開会の辞を述べるDHPRDM局長

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ディスカッションに熱心に参加するDHPRDM局長

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ヤンゴン第一医科大学学長と槇野博史岡山大学病院長(中央)はじめ日本側出席者