2016年6月のニュース3:GIS研修の実施

2016年6月30日

プロジェクトが実施するPilot Researchには、地理情報システム(GIS)やリモート・センシング(RS)技術を利用した調査手法を導入して研究を進めようとしているグループがあります。これらの手法が空間的な情報を必要とする農業(農学)研究に有効ですが、YAUにはこうした手法を用いた研究がこれまで行われておらず、必要な機材・ソフトウェアも整っていないのが現状です。そのため、この研究グループに参加するプロジェクト・カウンターパートや教員・院生を対象に、GIS/RSの入門となる初級研修プログラムを実施しました。
入門プログラムはミャンマーの民間業者に委託し、6月6日から15日までの期間中、8日間にわたって30時間の講義・実習が行われました。講義内容はGISテクノロジーの概説、GISデータの解析、Google Earthの活用とRS(Landsat画像)情報の基礎知識、GPSを使った位置情報取得実習、GISとRSの統合等。プロジェクトではミャンマー語によるさらに高度な研修を実施するとともに、調査研究に資する技術移転として日本から短期専門家を招聘し、GISやドローンを使った研修を実施する予定です。
研修参加者は、履修登録者20名に加えて、約10名のオブザーバー参加者があり、関心の高さがうかがえました。

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GIS研修(ミャンマー人講師による講義)

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GIS研修(研修であいさつする田中チーフ)