2016年11月のニュース2:Pilot Researchの実施

2016年11月30日

Pilot Research 研究グループによる以下の野外調査と室内実験が行われた。
野外調査

  • 11月6,13,20,27日:Nay Pyi Taw特別区内の7つのTSに位置する害虫採集用トラップ設置水田において、トラップの回収、再設置作業を行った。また、同時に捕虫網による害虫の採集を行った(RB-03)。
  • 11月15-26日:Magway県、KyaukpadaungおよびNyaung U TS において、中央乾燥地における永年作物栽培に関する情報収集を行った(CR-03)。
  • 11月18日:Nay Pyi TawのMOALI、農業土地管理および統計局において、農業用地のMap調査を行った(RB-01)。
  • 11月25-30日:Thanindary地区のDaweiおよびMyiek 市周辺地区を中心に、耐塩性、耐乾性在来品種についての調査・収集を行った(RA-01;山本専門家同行)。
  • 11月28-30日:Yangon市およびYangon地区のThonegwa TS において、作物の栽培状況並びに土壌肥沃度に関する情報の収集を行った(RB-01-01,01-02合同調査)。

(2)圃場・室内実験

  • RA-0101(Plant Breeding グループ)では、採集した在来稲品種の種子増殖を7月より開始し、収穫期に達している。
  • RA-02-1(Plant Pathology グループ)では、Zeya Thiri およびPyinmana TS の水田から採集したイネの主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続実施している。
  • RB-02-1(Plant Pathology グループ)では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と同定を継続実施している。
  • RB-03-1(Entomology and Zoologyグループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、NPT特別区に設置した害虫トラップ、捕虫網で採集した害虫の同定と個体数の調査を継続している。
  • RC-01-1(Agronomyグループ)では、農家並びにサプライチェーン各過程において採集したゴマの貯蔵後の重量変化、水分含量変化などの調査を行っている。
  • RC-01-2:採集データの整理と解析を継続実施している。

【画像】

Dawei市内近郊での在来水稲品種についてのインタュー調査(2016.11.27.)。

【画像】

Dawei-Myiek間の道路沿いの低湿土に生育する野生イネ(2016.11.27)