2017年1月のニュース4:Pilot Research の実施

2017年1月31日

Pilot Research 研究グループによる以下の野外調査と室内実験が行われました。

(1)野外調査
・1月8,15, 22, 29日:
Nay Pyi Taw 特別区の Zeya Thiri, Pobba Thiri, Pyinmana, Dekhina Thiri, OttayaThiri 各TSに設置したトラップからの水稲害虫の回収と昆虫網による害虫の採集を行った。また、いくつかのサイトのトラップを更新した(RB-03-1)。
・1月 10〜22日:
Magway 県、Pakokku TS の 4 村において、ゴマの生産、販売に関するインタビュー調査を行った(RC-01-2)。
・1月 18, 19 日:
Mandalay 県、Kume TS およびSink Kine TS において、マンゴー病害調査のための対象木の選定を行った(RC-02-2 および RC-02-3)。
・1月 21 日:
Nay Pyi Taw 特別区の Oattaya Thiri TS の 3 つのマンゴー園において、調査園選定のための栽培管理状況、開花状況などの調査を行った(RC-02-1)。
・1月25〜2月1日:
Magway 県、Pakokku TS において、ゴマの小売りおよび製油業者から販売活動、それらの阻害要因に関する調査を行った。また、ゴマ生産に関するデータ収集を DOA Pakokku において行った(RC-01-2)。
・1月28〜30日:
Nay Pyi Taw 特別区の Pyinmana TS において、園芸作の栽培状況に関する調査を行った(RB-01-1)。
・1月31日〜2月2日:
Nay Pyi Taw 特別区の Pyinmana TSにおいて、豆類の栽培状況についての調査を行った(RB-01-1)。

(2)圃場・室内実験
・RA-01-1(Plant Breedingグループ)では、DAR の Seedbank 供与品種や各地で採集した在来稲品種、育種・生理・生態学科で育成してきた水稲品種(F6)、合計約200品種・系統を育苗し、約半数の品種・系統について田植えを行った。また、Bago県、Thanatpin TSで採集した深水適応稲品種の生育、収量構成要素の調査をほほ・終了し、データのまとめを行っている。
・RA-02-1(Plant Pathology グループ)では、Zeya Thiri および Pyinmana TS の水田から採集したイネの主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続実施している。
・RB-02-1(Plant Pathology グループ)では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と同定を継続実施している。
・RB-03-1(Entomology and Zoology グループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、NPT 特別区に設置した害虫トラップ、捕虫網で採集した害虫の同定と個体数の調査を継続している。
・RC-01-1(Agronomy グループ)では、農家並びにサプライチェーン各過程において採集したゴマの貯蔵後の重量変化、水分含量変化などの調査を継続実施している。
・RC-01-2:採集データの整理と解析を継続実施している。

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マンゴー栽培農家での調査(NPT Oattaya Thiri TS)

【画像】

マンゴーの開花状況(品種:Rubby)