2017年3月のニュース4:イスラエル政府派遣専門家による「水管理技術」分野研修の共同開催

2017年3月31日

イスラエル大使館がJICAミャンマー事務所を通じてYAUでのイスラエル政府派遣専門家による短期研修プログラムの実施を提案してきた。プロジェクトでは、水資源管理や圃場レベルでの水管理技術の分野が今後の農業技術開発や農業研究に重要であるにもかかわらずYAUでは人的資源が手薄で、この分野の専門家派遣が有効であることを踏まえて、この短期研修プログラムをイスラエル大使館と共同して実施することとした。
イスラエルからは、Mr. Shlomo Kamer、Mr. Yoram Eisensteinの2名の専門家が派遣され、3月20日から31日まで「水管理技術」の研修が行われた。研修には、農学科から2名、土壌および水科学科から5名、園芸及びバイテク学科から3名に加え、イスラエル大使館からの要請によりバゴー管区とマンダレー管区DOA事務所からそれぞれ2名の計14名が参加した。研修は、灌漑理論や灌漑方法についての講義に始まり、植物−水関係の理論と灌漑管理、点滴灌漑(drip irrigation)、水耕栽培下での施肥管理、灌漑水の水質管理と測定法、土壌中水分含量のモニタリングなど、水管理をめぐる広範な課題についての講義と実習が行われた。プロジェクトでは、研修実施にあたっての学内ロジスティックの準備と実施、研修期間中の専門家の送迎と接遇など、必要な支援を行った。

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イスラエル大使が列席して行われた研修開会式(3月20日)

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イスラエル専門家による講義(3月20日)

イスラエル大使は、20日に行われた研修の開会式ならびに最終日31日に開催された修了式に出席するなど、この研修に大きな期待を寄せており、その機会に、今後もYAUでの研修を継続して実施したい旨の強い期待が表明された。