2017年12月のニュース1:平澤短専による「植物-水関係生理学」分野の研修

2017年12月31日

昨年度に引き続き、東京農工大学平澤正名誉教授を短期専門家として招聘して、「植物-水関係生理学」(Plant-Water Relationship)分野の研修が11月27日~12月11日の日程で開催されました。今回の研修は「作物の耐乾性の品種間差とその要因」というテーマで、測定結果を整理し、これに基づいてどのような結論が引き出せるかという研究に挑戦しました。YAUのコース・コーディネーターが中心となり、約2ヶ月前からサンプルの栽培など周到な準備がなされ、昨年度の研修に参加したYAUの若手スタッフを中心に9名の研修生とオブザーバー6名が参加しました。

講義では、本研究を実施する上で、理解しておかなければならない基礎的科学として、作物の成長解析、耐乾性に関わる性質とその評価法、葉のガス交換機能とその役割についての解説が行われたほか、成長解析法、植物の水ストレス程度の指標としての水ポテンシャルの測定と光合成速度をはじめとする葉のガス交換機能の測定について、原理と測定法の説明がありました。

3グループが研修で行った実験データの解析結果を発表し、今後、平沢教授の指導を仰ぎながら論文作成に挑戦することになりました。

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イネの光合成・蒸散速度の測定

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リョクトウの光合成・蒸散速度の測定

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研修修了のFarewell Party