プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)ヤンゴン市開発委員会水道事業運営改善プロジェクト
(英)The Project for Improvement of Water Supply Management of Yangon City Development Committee(YCDC)

対象国名

ミャンマー国

署名日(実施合意)

2014年11月25日

プロジェクトサイト

ヤンゴン都市圏

協力期間

2015年7月5日〜2020年7月4日

相手国機関名

ヤンゴン市開発委員会(Yangon City Development Committee:YCDC)

背景

ミャンマーの旧首都のヤンゴン市は、521万人を抱える中心都市である。ヤンゴン市の上水道施設整備は1842年に始まり、ヤンゴン市開発委員会(以下「YCDC」)の水・衛生局が管轄している。現在、人口の約37%に管路給水を行っている。水源の9割を表流水(貯水池)に依存している既存上水道施設では、原水の3分の1のみ浄水処理を行い、消毒は限定的な実施に留まる等、十分な処理がされていない。無収水率は66%に及び、低い水道料金(メータ設置家庭で約8円/m3、未設置家庭で月額約170円)のため水道料金収入は十分ではない。頻繁に起こる施設・機材の故障や断水への応急的な対応に追われ、新規の施設整備や老朽化した施設の更新には十分に対応できていない状況にある。今後、急速な経済発展に伴う人口増加や商業・産業等の発展が想定され、増加する水需要のための段階的な上水道整備が喫緊の課題となっている。

こうした背景の中、ヤンゴン都市圏の給水事業を担うYCDCの水・衛生局の水道事業運営には課題が多い。同局には計画部門がなく、明文化された中長期計画や基準・標準作業要領(SOP)等がなく、業務指標(PIs)を用いた定量的な業績評価やそれに基づいた業務改善が行われていない。また、適切な収入を確保するための財務管理、人材育成、広報や顧客サービス等も不十分な状況である。

今後、建設される水道施設による持続的な給水サービスを確保するためには、施設整備と並行して、幅広い課題に対応できる集中的な組織能力、実務能力を全般的に強化することが必要となっている。

目標

上位目標

YCDCによる上水道サービスが改善される

プロジェクト目標

YCDCの水道事業運営能力が向上する

成果

成果1:YCDCの水道経営能力が強化される。
成果2:YCDCの無収水削減減能力が強化される。
成果3:YCDCの水質管理能力が強化される。

活動

【成果1に係る活動】

1-1)水道事業の計画セクションを設置する。
1-2)業務指標(PIs)による水道事業のモニタリングを行う。
1-3)水道事業にかかる規程・基準・ガイドラインを策定する。
1-4)財務管理にかかる理解を促進する。
1-5)広報を強化する。
1-6)人材育成にかかる体制を強化する。
1-7)組織経営計画の策定・実施支援を行う。

【成果2に係る活動】

2-1)無収水管理ユニットを設置する。
2-2)無収水管理にかかる情報収集・データ整備を行う。
2-3)物理的損失(漏水、越流等による損失)改善のための人材育成及び活動モデルを構築する。
2-4)非物理的損失〔メーター不感、誤針、盗水等による損失)改善のための人材育成及び活動モデルを構築する。
2-5)無収水削減の活動計画の策定・実施支援を行う。

【成果3に係る活動】

3-1)水質管理の現状分析及び対策活動計画を策定する。
3-2)水質改善のための人材育成を行う。
3-3)水質管理の標準手順書(SOP)を作成する。
3-4)パイロット浄水場及び消毒施設において、水質管理を行う。
3-5)水質管理の活動計画の策定・実施支援を行う。

投入

日本側投入

専門家(業務実施契約、10名(業務調整を含む)74.5MM)
機材供与(漏水調査・修理機材、水質関連機材、業務指標(PIs)データ収集に関する機材、研修用資機材、等)
本邦/第三国/現地での研修にかかる経費

相手国側投入

カウンターパートの配置、本事業実施に必要な施設、建物(プロジェクト事務所スペース含む)、研修実施経費