ヤンゴンの大学生たちに郵便サービスの認知向上を −ミャンマー郵便初の大型キャンペーンを実施−

2017年6月20日

2017年6月20日、インヤー湖にほど近いヤンゴン大学にて、若い世代への郵便サービス認知向上・郵便番号記入啓蒙を目的としたクリアファイルのサンプリングキャンペーン(注1)を行いました。ヤンゴン大学は英国領時代の1920年に創立されましたが、前身のヤンゴン高等学校は1878年から大学教育を開始しており、東南アジアの中でも伝統ある大学のひとつに数えられています。

【画像】

雨季特有の断続的な雨の早朝、ミャンマー郵便のタウンナイソー氏、ティダ氏をはじめとした分科会メンバー、現地イベント会社クルー達はヤンゴン大学内の郵便局に集合し、配布時の注意事項・声掛け訓練などを含んだ朝礼を行いました。
「Mingalaber! This is Myanmar Post!」等のスクリプト、最初は大声を出すのを恥ずかしがっていたクルー達ですが、何度も練習するうちに元気に言えるようになり、最後には皆笑顔に!朝礼が終わるとさっきまでの雨は嘘のように晴れ渡り青空がひろがりました。
当日は地元TV局や新聞社等の取材も行われました(注2)。タウンナイソー氏は、今回のキャンペーンの趣旨とともに郵便サービスの拡大や送金システムの展望などを語り、JICA専門家からは、日本がミャンマー郵便と取り組んでいる郵便サービス能力向上についての協力について説明しました。

通学してくる学生たちにインタビューすると、今まで郵便局を積極的に利用していなかった、郵便番号は知っているけど記入したことがない、との発言も少なくはありませんでした。日本と違い、書簡文化ではないミャンマーでは、区画整理の遅れや転居届の未整理により、郵便番号自体の整理や普及があまり進んでいません。一方、ECや電子送金などのIT技術と活用するユーザーはモバイル通信を中心に急激に増加しており、法制度や住所データの整備が急がれています。
このような背景の中、ミャンマー国民の重要なインフラとしての郵便事業を向上させるだけでなく、事業内容や住所データの基盤となる郵便番号記入の重要さを国民に広く認知させることも本プロジェクトの大切な目標の一つです。

当日の様子は以下のページからもご覧になれます。

kamayut media(インターネット放送局)(外部サイト)

(注1)ヤンゴン市内の8つの大学でサンプリングキャンペーンを実施。合計8万枚のクリアファイルを配布
・ダゴン大学:6月6日〜9日、19日〜22日
・ヤンゴン大学:6月20日〜22日
・ライン大学:6月19日
・ミャンマー海洋大学:6月19日
・東ヤンゴン大学:6月20日〜22日
・西ヤンゴン大学:6月20日〜22日
・西ヤンゴン技術大学:6月19日
・経済大学:6月22日

(注2)当日のメディア取材は以下の通り
・TV
MRTV、MWD、MNTV、Up toDate、kamayutmedia
・新聞
The Mirror, The New Light of Myanmar、Myawaddy Newspaper
・機関紙
transportation &communication Journal

【画像】

ミャンマー郵便のスタッフも一緒に配布

【画像】

ミャンマー郵便のスタッフも一緒に配布

【画像】

地元メディアに取材されるタウンナイソー氏

【画像】配布したクリアファイルに羽ばたく黄色い鳥はミャンマー郵便ロゴの中の鳥がモチーフ。この鳥のようにミャンマー郵便が大きく大空へ羽ばたいてほしいとの願いを込めてデザインしました。
表面:郵便サービスの紹介
裏面:郵便番号記入啓蒙と各大学の連絡先・hotline連絡先等