テクニカル・タスクフォース・チーム(TTT)の結成と検証郡の選定

2013年7月31日

第1回CC会合での決定を受けて、7月26日に第1回テクニカル・タスクフォース・チーム(TTT)会合が教育局会議室で開催されました。
同会合には、TTTのリーダーを務める教育局計画モニタリング部のカマル・プラサド・ポクレル部長および副リーダーのジャヤ・プラサド・アチャルヤ次長に加えて、教育局計画モニタリング部からメガナット・シャルマ氏、ガンシャム・アリヤル氏の2名、そしてNCEDからはナビン・クマル・カドゥカ氏、CDCからはサララ・パウデル氏が参加しました。
SISM2チームからも副総括の佐藤幸司、学校運営担当の鶴田厚子、教育政策担当の高澤直美に加えて、SISM2のナショナル・スタッフとして正式に加わったラビ・チトラカール氏、バスダ・ガウタム氏も会合に参加しました。

【画像】

第1回TTT会合の様子(教育局にて)

この第1回TTT会合の主な議題は、1)SISM2概要とTTTの役割の確認、2)1年次の活動スケジュールの検討、3)検証郡の選定、4)モデル検証の基本方針の検討等でした。
SISM2の概要や「CCの下でSISM2の具体的な業務を検討・計画し、実施し、モニタリングを行って、CCに報告する」というTTTの役割が確認された後、1年次のスケジュールや検証郡の選定について検討が行われました。それぞれの概要は以下の通りです。

1年次の活動スケジュール

1年次の主な活動の実施スケジュールは、下図に示すような計画であることが、SISM2チームから報告され、検討の結果、TTTの承認を得ました。
SISMモデルの検証は、ネパールの大きなお祭りであるダサインやティハールの休暇が終わり、さらに2013年11月19日に予定されている制憲議会総選挙が終わる11月後半から、中央レベル、郡レベル、RCレベル、学校レベルへと活動を展開していく予定です。

【画像】

SISMモデル検証の対象郡選定

前述の通り、第1回CC会合では、モデル検証の対象郡は、全国5リージョンのうち、フェーズ1で対象となったダディン郡とラスワ郡のある中部リージョンを除いた4リージョンから1郡ずつ選んで4郡とすること、SISM2によって対象郡にみられる変化を確認するために行うベースライン調査およびエンドライン調査のために対象郡の近隣から統制郡4郡を選定すること、さらに対象郡の選定基準・方法について合意がなされました。
対象郡の選定基準については、
- 各リージョンから1郡ずつであることに加え、地形やエスニックグループの特性もある程度反映できるよう、山岳地域、丘陵地域、タライ地域から偏りなく選ぶこと。
- 教育のアクセスや質の主要指標(就学率や中退率等)について良い成果を上げている郡、或は低いレベルにとどまっている郡などどれかに偏ることなく、様々なレベルの郡を選ぶこと
- 検証であるため実施者側によるアクセス(交通の便)がある程度容易な郡であること
- 治安上問題のない郡であること
- 公正さの面からドナーからの支援をこれまであまり受けてない郡であること
などが、やはり第1回CC会合で合意されていました。
これらの選定基準を踏まえてTTT会合で検討した結果、検証対象郡、統制郡については、以下の郡が選定されました。また、フェーズ1のパイロット郡であったダディン郡とラスワ郡は、フォローアップ郡とし、フォローアップ活動を行うこととしました。

開発リージョン名 検証対象郡 統制郡
東部リージョン ソルクンブ郡(山岳地域) サンクワサブハ郡
西部リージョン ルパンデヒ郡(タライ地域) カピルバストゥ郡
中西部リージョン ジュムラ郡(山岳地域) カリコット郡
極西部リージョン ドティ郡(丘陵地域) ダデルドゥラ郡
中部リージョン フォローアップ郡:ダディン郡、ラスワ郡

上記の検証対象郡、統制郡の位置は下図に示す通りです。検証対象郡は赤い縁取りで、統制郡は青い縁取りで、フォローアップ郡は緑の縁取りでそれぞれ示しています。

【画像】

SISMモデル検証の基本方針

SISMモデルの検証にあたっては、まず、中央の教育行政関係者、検証対象郡および統制郡の郡教育事務所代表、学校運営関連で支援を行っているドナーやNGO等を呼んで、キックオフ・ワークショップを行い、SISM2の概要や、今後の活動、スケジュールについて説明をして、理解と合意を得る予定であることが、SISM2チームから説明され、承認されました。
TTT会合では、検証については、SISMフェーズ1の時の経験に基づいて、以下の基本方針が確認されました。

(1)学校レベルで学校運営強化のためのワークショップを行うに当たっては、教育局が作成・配布した「SIP作成ガイドブック」をネパール政府の学校運営やSIPに関する方針や戦略を示す基本教材として用いる。さらに、SISMフェーズ1で作成した「SMC/PTA研修マニュアル」を、具体的な学校レベルでの研修や活動の方法・手順を示す副教材として活用する。これら教材については、検証前、そして検証を重ねながら適宜必要に応じて更新する。

(2)学校レベルのワークショップを実施する指導員を養成するために、SISMフェーズ1の時と同様にカスケード方式の研修を実施する。中央レベルで検証対象郡の郡教育事務所から代表3名に対する研修を行い(中央レベル指導員研修)、そこで研修を受けた中央レベル指導員が、それぞれの郡へ戻り、TTTやSISM2チームの専門家の指導を受けつつ、郡の教育行政官や視学官(元教員で指導主事のような役割)を対象とした研修を行う(郡レベル指導員研修)。そして郡レベルの指導員は、担当するリソースセンター(RC)において、区域内の学校からの代表2名に対して研修を行う(RCレベル指導員研修)。さらに、RCで研修を受けた各学校の代表は、それぞれの学校へ戻って、SMCやPTA、教員、児童・生徒、地域住民等とともに、「SIP作成と実施強化のためのワークショップ」を行う(学校レベル・ワークショップ)。

(3)中央および郡レベルの指導員研修については、TTTやSISM2チームが指導やモニタリングを行うが、RCレベル指導員研修や学校レベル・ワークショップは、郡教育事務所や教育行政官、そして視学官が中心となって指導、モニタリングを行う。このため、指導員研修には、モニタリング強化のセッションを盛り込む。また、モニタリングを行った際に作成するモニタリング報告書フォームも作成して、各教育事務所を通して担当者に配布する。