ベースライン調査の実施

2013年10月31日

2013年8月から10月

SISMモデルの検証から学びを得るためには、検証対象郡において検証によって引き起こされた変化を確認する必要があります。このためには、検証対象郡における検証前と検証後の状況を比較して変化を確認するとともに、検証による介入を行った検証対象郡と、介入を行わなかった統制郡の状況も比較して、検証対象郡における変化が検証による介入の影響による可能性が高いかどうかも検討する必要があります。
このため、まず検証活動の開始前(検証による介入前)の検証対象郡と統制郡における学校運営を取り巻く状況(ベースラインの状況)を把握するために、ベースライン調査を実施しました。
ベースライン調査は、TTTメンバーやチームの監理のもと、ネパールのコンサルタント会社に委託して業務が行われることになりました。このため、まずはベースライン調査の全体デザイン案が作成され、コンサルタント・チームの業務指示書(TOR)が作成されて、一般公募・応札プロセスを踏んで、フルブライト・コンサルタンシー社が選定され、契約が締結されました。実際のデータ収集業務は、2013年8月から9月にかけて行われました。
ベースライン調査は、既述の通り、学校運営に係わる中央・地方の関連機関および人材等のベースライン・データ収集を目的とします。
まず、フォローアップ郡であるダディン郡がカトマンズ近隣に位置することから、ダディン郡でトライアルの調査を行い、その経験を踏まえて、検証対象郡4郡と統制郡4郡において本格データ収集が行われました。各郡では、全学校を対象とするのではなく、サンプル校を選んで、学校の概要を示すデータや、SMCやSIPなど学校運営に係るデータが質問票調査やワークショップを通して収集されました。

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ダディン郡でのプレテスト SMCへのインタビュー調査(右端はSISM2ナショナルスタッフ・リーダーのビシュヌ・アチャルヤ氏)

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ダディン郡でのプレテスト 児童へのインタビュー調査

このベースライン調査の結果は、教育局と共有され、現状把握や検証活動の計画作りに役立てると共に、検証終了時の2014年5月から6月にはエンドライン調査を行い、そこで得られたデータと比較分析を行って、2年次以降の全国展開の計画作りの大切な基礎情報として活用されます。また、ベースライン調査とエンドライン調査の分析結果は、「インパクト調査報告書」として取りまとめる予定です。